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「ヒーロー達がそこにはいた」第5回日本アンプティサッカー選手権大会

2015.12.01

2015年11月22(日)~23日(祝月)、富士通スタジアム川崎(神奈川県川崎市)にて、「第5回日本アンプティサッカー選手権大会2015」が行われた。
この大会は全国各地に拠点を置く6チームが日本一を目指して競い合う国内最大の大会である。また、選手にとっては、来年2016年の世界大会に出場する日本代表選出をアピールする重要な大会でもある。

一日目は2グループに分かれてのリーグ戦、二日目は最終順位を決定するトーナメント戦方式で試合が行われた。
○準決勝第1試合
準決勝1試合目はFCアウボラーダ川崎VS TSA FC。
FCアウボラーダ川崎は、日本代表にも選出されたエンヒッキ・松茂良・ジアス選手を中心に、細かいドリブルとパスワークでTSA FCの選手を翻弄。
体の反動を活かした大きなキックでエンヒッキ・松茂良・ジアス選手が先制点を決めると、後半も運動量が落ちることなく攻め続け、4-0でFCアウボラーダ川崎が決勝進出を決めた。

○準決勝第2試合
準決勝2試合目はFC九州バイラオールVS 関西Sete Estrelas。
序盤はお互いの堅いディフェンスが破れず、攻守が目まぐるしく動いた。
前半13分、関西Sete Estrelasのキックインから試合は動いた。
ボールを奪い返した九州バイラオールは、素早いパス回しから萱島比呂選手が相手GKが開けた僅かな隙間からゴールを決め1-0。FC九州バイラオールが決勝進出を決めた。
○決勝戦
決勝戦のFCアウボラーダ川崎VS FC九州バイラオールは、昨年の第4回大会と同じ顔合わせとなった。
前半は両チーム共に譲らず、0-0の時間が続く緊迫した試合展開となった。
後半、九州バイラオールのコーナーキックから星川誠選手が見事なミドルシュートで1-0。
FCアウボラーダ川崎のホームである富士通スタジアム川崎には、どよめきと歓声が入り混じった。
残り4分、アウボラーダ川崎の猛攻を九州バイラオールのGK東幸弘選手が封じ込め、FC九州バイラオールが昨年度の雪辱を果たし、2年振りの優勝を決めた。
両チームの力強いプレーに観客は惜しみない拍手で選手たちを称えた。

○子ども達とアンプティサッカー
観戦に来た少年が驚きながらつぶやいた一言が印象に残る。
「すごい…なんであんなに早く走れるんだろう」
下肢切断者が務めるフィールドプレーヤーは、日常の生活やリハビリ・医療目的で使用しているクラッチ(主にロフストランドクラッチ)で体を支えてプレーを行うため、クラッチと軸足の重心移動を行いながら全速力で駆け抜ける。
そのスピードと技術に驚いたのは、少年一人だけではないだろう。

アンプティサッカー選手が活躍の場を広げ、より多くの子ども達に勇気を与える存在である「ヒーロー」となって欲しい。そんな希望に溢れた大会であった。
■大会結果
優 勝 FC九州バイラオール
準優勝 FCアウボラーダ川崎
第3位 関西Sete Estrelas

■参加チーム
FC九州バイラオール(大分県)
TSA FC(神奈川県)
関西Sete Estrelas(大阪府)
FCアウボラーダ川崎(神奈川県)
A-pfeile広島AFC(広島県)
Asil bee 千葉・北海道(千葉県、北海道合同)


日本アンプティサッカー協会
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