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「表現は心から」関東障害者シンクロナイズドスイミング連盟

2015.10.01

9月下旬、東京都障害者総合スポーツセンターで行われた関東障害者シンクロナイズドスイミング連盟の合宿に伺った。

障害者シンクロは今から20年以上前に京都を中心として全国に広がった。1992年に「第1回障害者シンクロナイズドスイミング発表会」が京都で開催され、その後も毎年5月に「障害者シンクロナイズドスイミングフェスティバル」が継続的に京都で開催されている。15周年の時には、カナダから選手を向かえて国際交流も行われている。
「シンクロナイズドスイミング」と聞くとオリンピックで行われるような、身体能力を駆使した技と演技をイメージする人が多いのではないだろうか。
障害者シンクロナイズドスイミング(以下、障害者シンクロ)では、シンクロの本来の意味である「シンクロナイズ=同調する」ことを重視し、曲に合わせて全員の動きを揃えた演技が主に行われる。

発表会ではソロ、デュエット、チーム、トリオ、フリーコンビネーションの演目が行われ、半数以上が障がい者であれば、障害の有無、男女、年令に関係なくメンバーを構成することができる。一人では水に入れない重い障がいのある人は、介助者と一緒に演技をすることができる。
国内統括団体である日本障害者シンクロナイズドスイミング協会では、競技としてのシンクロ、指導者の育成にも力を入れており、毎年各地で指導者講習会が開催されている。
関東障害者シンクロナイズドスイミング連盟は東京都と埼玉県にある4つの団体で構成されている。メンバーは障がい者健常者合わせて約80名で、下肢障がい、知的障がい、ダウン症、自閉症など障がいも障がい程度も様々だ。各地域にある障害者スポーツセンターで行われているシンクロナイズドスイミング教室や団体のチラシなどをきっかけに始める人が多い。
10月25日(日)に練馬区の大泉学園プールで開催される「第18回ノーマライゼーション水泳フェスティバル」での発表を控えていることもあり、合宿2日目は通し練習が繰り返し行われていた。
練習の合間には細かな動きの確認と個別練習が行われる。
水の中は浮力があるため障がい部位にあまり負担をかけることなく身体運動を行うことが出来る。演技を見ていると、その自然な動きに障がいがあることを忘れてしまう。
シンクロは水中ウォーキングや水泳とは異なった体の使い方をするため、普段よく泳いでいる人でもシンクロを行うと筋肉痛になる。シンクロは水に浮くことさえできれば行えるので、泳げない人でも水中ウォーキング以上の負荷で運動をすることができる。

演技に入ると、真剣な表情の中に自然な笑顔を見ることができた。それは演技としての笑顔ではなく、とても自然な笑顔だった。
水を楽しみ、泳ぎを楽しみ、音楽を楽しみ、表現することを楽しむ。そして仲間と過ごす時間を楽しむ。想像を超えた魅力が障害者シンクロにはある。
○イベント情報
第18回ノーマライゼーション水泳フェスティバル
日時:2015年10月25日(日)10:00開始
会場:東京都練馬区立大泉学園体育館温水プール
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第12回関東障害者シンクロナイズドスイミング発表会
日時:2016年3月13日(日)9:00~15:30
会場:東京都障害者総合スポーツセンター
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