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「世界へ届け」第36回ジャパンオープン・パラ卓球選手権大会

2016.03.29

2016年3月5日(土)~6日(日)に、大阪府大阪市にあるアミティ舞洲で「第36回ジャパンオープン・パラ卓球選手権大会」が開催された。

パラリンピックイヤーである今年は障がい者スポーツ大会やイベントの注目度が高く、会場には多くのメディアが取材に訪れていた。
2016年3月29日時点でリオデジャネイロパラリンピック出場権を獲得している卓球の選手は、女子の別所キミヱ選手と男子の吉田信一選手、岩渕幸洋選手の3名。

パラリンピックへの出場権を獲得するには、世界各国で行われる国際大会に出場して成績を出し、世界ランキング上位に入らなければならない。
車いすテニスの選手も同様で、世界ランキングを上げるべく各国を転戦している。近年車いすテニスプレーヤーは企業のバックアップを受けて競技に専念している選手が増えてきているが、卓球ではまだまだ仕事をしながら選手活動を行っている選手が多い。

障がい者卓球でアジアのレベルは高く、中でも中国は群を抜いてレベルが高い。
アジアで行われる大会に参加すると渡航にかかる費用も日数も少なくてすむが、レベルが高く勝ち上がるのが難しい。一方、欧米諸国で行われる大会はアジア圏の大会に比べるとレベルは多少下がるが、渡航費用と日数がかかる。フルタイムで仕事をしながら競技活動をしている選手にとっては、限られた休日の中でどちらを選択するかは難しい判断となる。
今大会には、2016年と2020年のパラリンピック出場を狙う選手がたくさん参加していた。また、4大会目のパラリンピック出場権を手にした別所キミヱ選手を筆頭に、ベテラン選手たちもまだまだ活躍している。選手それぞれが厳しい環境の中でも最大限の力を発揮する努力をしている。

卓球は、肢体不自由の障がいのみならず、知的障がい、聴覚障がいなど障がいの種類を問わず楽しめる競技だ。視覚障がい者では、鈴の入ったボールを、音を頼りにラバーのないラケットで打ち合う「サウンドテーブルテニス」という競技がある。
日本人選手の活躍によりテレビで見る機会が増えた卓球には、チャレンジド・スポーツの分野においてもたくさんの輝くアスリートがいることを知ってほしい。
■大会結果 ※優勝者のみ
【個人戦G1】
立位男子 岩渕 幸洋(東京)
立位女子 竹内 望(千葉)
車椅子男子 岡 紀彦(岡山)
車椅子女子 別所 キミヱ(香川)
【個人戦G2】
立位男子 金子 和也(埼玉)
立位女子 益田 晴美(山口)
車椅子男子 石川 隆二(茨城)
車椅子女子 森 ふさ(京都)
【団体戦】
立位男子 九州障卓
立位女子 北海道
車椅子混声 ディスタンス