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「誰もが入ることのできる場所」視覚障害者クライミング 小林幸一郎さん

2015.05.04

NPO法人MONKEY MAGICは、フリークライミングを通して視覚障害者をはじめとする人々の可能性を大きく広げることを目的として設立された団体だ。
障害者も参加することのできるフリークライミング教室や、フリークライミングの啓発活動を行っている。
代表者の小林さんは視覚障害のクライマーとして国内外で活躍をしている。
小林さんにクライミングの魅力を聞くと、そこには新たな発見があった。


○クライミングの魅力
クライミングの魅力は、「地球と一体になる感覚」と小林さんは言う。
「ここが登れるか」「ここを登ってやる」という挑戦的な気持ちが自然と体を動かす。
一つの岩であっても、複数のルートがあり、登る手法も異なる。
触覚でもわかる直感的な達成感がクライミングにはある。


○想像力
一般的にクライミングをする時は、どのホールドを使ってどのルートを進んでいくのかをイメージをしながら登っていく。
では、視覚的なイメージがない場合はどうするのだろうか?
クライマーに視覚障害がある場合、「ナビゲーター」が事前にホールドの配置をクライマーに伝える。クライマーはホールドを触り、配置を確かめ、登る方法を頭の中でイメージをしてから登り始める。クライマーが登り始めたらナビゲーターはホールドの場所以外の指示をしない方が好ましい。なぜならば、自分でイメージをして登っていくことがクライミングの楽しさでもあるからだ。「次は右手」「次左足」と逐一ナビゲーターが登り方の指示をしてしまっては、イメージをするというクライミングの楽しさが半減してしまう。


○一生涯楽しめるスポーツ
フリークライミングは、競技スポーツだけでなく、自然の岩や室内施設でも楽しまれている。
しかし、クライミングをスポーツとして語った場合、老若男女問わず行えることをふまえると、生涯スポーツとして優劣だけでない自己達成感の魅力もあると言える。
競技の先に広がる世界がクライミングにはある。


○小林さんからのメッセージ
「やる人、応援する人、見る人、障害があってもなくても楽しめるのがこのスポーツ。
中に入ることでスポーツの楽しさと障がいのことも知ることができる。一緒にクライミングを楽しみましょう。」

☆NPO法人 MONKEY MAGIC
http://www.monkeymagic.or.jp/

☆教室のご案内
MONKEY MAGIC つくば
http://tsukuba.monkeymagic.or.jp/