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「コート上の“くノ一”」ゴールボール女子日本代表強化合宿

2016.07.14

2016年7月9日(土)~10日(日)、ゴールボール女子日本代表は国立障害者リハビリテーションセンターにて強化合宿を開いていた。
対象選手はリオデジャネイロパラリンピック代表選手と強化指定選手。

ゴールボール女子日本代表はアテネで初出場して銅メダルを獲得するも、北京では残念ながら7位(8チーム中)。挽回を期してのロンドンでは見事金メダルを獲得している。
今回のリオデジャネイロでも再び上位を狙っている。
ゴールボールとは、選手が目隠し(スキーのゴーグルのようなもの)を着けており、1チーム3人の選手同士が対戦する室内球技で視覚障がい者向けに考案された競技である。
試合時間は前後半各12分。鈴入りのボールを使い両チームが交互に自陣から転がすように投げ、相手ゴールに入った得点を競う競技である。

選手の動きはさながら“忍者”、女子であれば“くノ一”のようだ。
守備側の選手は身を低くして構え、相手の動きの音に感覚を研ぎ澄まし(サーチという)、相手が投げたボールのバウンドした音、鈴の音を聞きながら自陣のゴールを守る。文字通り身を挺してボールを止めるのである。

使用するボールの大きさはバスケットボールとほぼ同じだが、重量感がある。
重さにして1.25kg。そして硬いのである。
男子選手が投げると時速70km以上にもなるそうだ。
どれほどの衝撃があるのか、記者も体験をしてみた。

投げられたボールが『シャンシャン』と音を上げながら向かってくる。
体にぶつかった瞬間、思わず「ウッ」と声が出てしまうほどの衝撃。軽く投げただけでこの衝撃なのだ。

これを試合では何球も受け止め続ける。男子であれば時速70kmを超える。
実はゴールボールは沈黙の中の格闘技と例えられるほど激しいスポーツなのである。

実際女子選手はユニフォームの下に格闘技用のプロテクターを着けていたが、体を相当鍛え上げないとケガをしてしまうだろう。
事実、練習後にはどの選手もアイシングをしていた。
それほど激しい競技なのだ。格闘技と例えられるのも頷ける。

それでも練習後は晴れ晴れと、充実感に満ちていた表情をしていた。
リオデジャネイロに向けて良い練習ができたようだった(この日は男子日本代表も参加していた)。
ロンドンでは金メダルを獲得し、チャレンジド・スポーツの中ではメディアに取り上げられることが多い競技であるが、まだまだ一般的には認知度は低い。

7/22(金)~24(日)、ジャパンパラゴールボール競技大会が足立区総合スポーツセンター(東京都)にて開催される。
韓国とイスラエル(リオパラ出場国)を迎え、さながらリオデジャネイロの前哨戦である。

百聞は一見に如かず。
是非一度ゴールボールを間近で観戦してほしい。
今年のリオデジャネイロ、2020年の東京ではきっと結果を残してくれるだろう。
彼女たちの活躍を期待せずにはいられない。

日本ゴールボール協会オフィシャルサイト
2016ジャパンパラゴールボール競技大会
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