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「楽しいサッカー」 開催第40回記念インクルージョンカップ6人制フットサル

2016.09.13

2016年9月10日(土)、東京都府中市にある府中スポーツガーデンにおいて、「開催第40回記念インクルージョンカップ6人制フットサル大会」が開催され、東京近隣の13チームが参加した。当大会は、東京都知的障害者育成会のスポーツ推進事業でもある。

大会のコンセプトについては、
前記事『「共生社会の実現へ」 開催第40回記念インクルージョンカップ6人制フットサル』をご覧いただきたい。
当記事では、大会の様子をお伝えしたい。

当大会は、東京近郊の13チームが参加した。
クラブチームが2チーム、残りは通勤寮等の施設で結成されたチームである。

定刻の9時に開会式が開催され、社会福祉法人東京都知的障害者育成会の永田直子副理事長より開会の挨拶がなされた。
選手達は今から始まる熱戦を前に少しソワソワしながらも、永田副理事長のお言葉に真剣に耳を傾けていた。

開会式が終了した後、9時半に初戦のキックオフの笛が鳴った。
当大会は、6チーム、7チーム毎のグループリーグを戦ったのち、各グループで順位を決め、同じ順位のチーム同士が決勝トーナメントを戦い、最終的な順位を決める。
選手達は、笑顔も見せつつ、真剣だ。
相手にゴールを奪わせまいと体を投げ出し守備をする。
中には、ボールを持った相手をターンさせまいと、レフリーに見えないように相手のユニフォームを掴むプロ顔負けの選手もいる。(見つかればファールだが)
そして何よりゴールが決まった時は、その喜びの感情を体全体で表現する。
また、選手以上にベンチにいる家族や他のチームメートも喜びを爆発させる。
その喜び方は、優勝が決まった試合のようであり、見ていて本当に気持ちが良い。
それだけサッカーが、そして自分達のチームが好きなのであろう。

どの試合も見所があり、全ての試合をレポートしたい気持ちではあるが、
その中でも一番手に汗を握った決勝戦の様子を伝えようと思う。

決勝戦は、「ホワイトシックス立川(A)」と「ZIZZOZU(B)」の2チーム。
両チームとも、グループリーグでは、圧倒的な強さで勝ち上がって来た。

決勝戦は、まさに真剣そのもの。
それまでは少しほのぼのとした試合もあったが、
決勝戦に限っては、念のためレフリーがイエローカードとレッドカードを用意したほどだ。
例年、この決勝戦は激しい戦いが繰り広げられている。
先制したのは「ZIZZOZU(B)」。しかしすぐさま「ホワイトシックス立川(A)」が追い付く。両チームとも、相手ゴールへ後一歩のところまで迫るが、両チームともディフェンスラインがしっかりとしており、最後の最後で体をしっかりと張る。
フットサルの場合、ゴールキーパーから一気に逆襲という場面も多く見られるが、
速攻が難しいと判断するや、ディフェンスラインから丁寧にパスを繋ぎ、ビルドアップをしている。
ZIZZOZU(B)の選手が素早いターンから1枚剥して突破するシーンを、
後ろからのタックルでチャレンジするなどの激しいシーンも見られた。
(もちろんファールである。ただし故意ではなかったためカードは出なかった)
結局、両チームとも決めきれず1対1のまま前後半が終わった。
3分間のVゴール形式の延長戦でも決着はつかず、勝負はPK戦へ。
勇気ある両キーパーの活躍もあり、手に汗握る展開が続いたが、PK戦の末「ZIZZOZU(B)」が優勝した。
そしていよいよ閉会式。
今回は、豪華賞品もあるとのことで、選手はみな目を輝かせていた。
優勝チーム、準優勝チーム、3位チーム、ブービーチームの表彰の後、
最も印象に残った女性選手やゴールを決めた選手に賞品が贈られた。

伝え忘れたが、当大会は、Jリーガーのマネジメントやサッカースクールを運営している株式会社ラボーナの社員の方々がレフリーを行った。
閉会式はまだまだ終わらない。
このレフリーの方々が、閉会式を盛り上げる盛り上げる!

何を隠そう、全選手を巻き込んだじゃんけん大会が実施された。
前に立つレフリーとじゃんけんを行い、勝った人が残ってじゃんけんを続けていく。
賞品は、トレーニングシューズ4足。
中には、サッカー元日本代表選手で、現ジュビロ磐田監督の名波浩さん使用済のトレーニングシューズもあった。まさにプレミアものである。
記者もじゃんけん大会に参加したかったが、「空気を読め!空気を読め!」と自分に言い聞かせた。名波さんのトレーニングシューズを勝ち取った選手は、本当に夢見心地だったに違いない。

サッカーで勝ち上がったチームだけでなく、
例え負けても最後の最後まで楽しく過ごすことができる。
当大会のイベントとしての完成度には、感服するばかりだ。

優勝しても最下位でも、技術的に上手でもまだまだでも、そんなのは関係ない。
みんなが、ボールを蹴るのが本当に好きなのだ。
そして、みんなで楽しむことができるのだ。そんな魅力が当大会にはある。

今日、出場した選手は、みな家に帰ってこう言っただろう。
「あ~楽しかった。また来年2月の大会に向けて頑張ろう!」

記者も、またボールを蹴りたくなった。

■参加チーム一覧
・ZIZZOZU(Bチーム)(優勝)
・ホワイトシックス立川(Aチーム)(準優勝)
・ZIZZOZU(Aチーム)
・ホワイトシックス立川(Bチーム)
・FID(Aチーム)
・FID(Bチーム)
・レアル太田(Aチーム)
・レアル太田(Bチーム)
・KT(Aチーム)
・KT(Bチーム)
・エイブル
・アウボラーダ
・インマヌエル

■CHALLEATH(チャレンジド・スポーツのポータルサイト)

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■株式会社ラボーナ
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