「切磋琢磨」デフテニス強化合宿

2016.10.20

2016年10月8日(土)、大阪府泉佐野市のシーズラケットクラブにて、デフテニス強化合宿が行われ、2017年トルコで開催されるデフリンピックの日本代表候補選手が参加した。

軽めのショートラリーとロングラリーを行った後、梶下コーチは全員を集め、片足の状態で1回転をするように指示をした。その後もバリエーションを変えてジャンプターンの練習をする。
まるでフィギュアスケートのような練習内容に選手たちは戸惑いながらも、くるくるジャンプターンを繰り返す。続いて梶下コーチからの指示は「4回転!」。これには選手から「さすがに無理です!」という声が飛んだ。
「男子フィギュアスケートの羽生結弦選手は平地でも4回転を飛ぶ練習をしている。なぜ羽生選手に出来て、君たちに出来ないのか分かる?それは軸が無いから。特に女子選手のストロークには軸がないから、体がぶれてしまっている。」
軸が無いと、ストロークの安定感やパワーが軽減されてしまう。自分の軸がずれていることを、言葉で伝えるのではなく体感させてから軸を作るストローク練習に繋げたのだ。
その他、スピードガンを使用しサービスのスピードを計測しながらのサービス練習や、先程の軸に加え重心を意識したクロスラリー練習が行われ、最後は強化合宿翌日に行われるデフテニスカップに向けて、ダブルスとミックスダブルスのミニゲームも行われた。
ペアを変えながら、ペアを組んだ相手のプレースタイルや得意不得意のパターンを見つけていく。
以前当サイト「チャレアス」でも取り上げたが、聴覚障がい者はプレー中補聴器を外すためダブルスの場合、前衛は後衛の動きを音で判断することが難しい。
テニス経験者なら、これが勝敗にどれほど影響するか想像は出来るだろう。
デフリンピック日本代表候補選手たちは、スムーズに前衛後衛をスイッチしたり、戦略的にゲームを進めている。まさに阿吽の呼吸だ。
普段は一般の実業団や学校といった個々の練習拠点で技を磨いているデフリンピック日本代表候補選手だが、仲間であり日本代表の座を奪い合うライバル達と練習を行うことは、大きな刺激となる。
今後も強化合宿で切磋琢磨しあい、誇りとプライドをもってデフリンピックで羽ばたいてもらいたい。