第6回全国車椅子バスケットボール全国選抜大会 大会リポート

2017.03.14

2017年3月4日(土)、5日(日)の両日、千葉ポートアリーナにて”第6回長谷川良信記念・千葉市長杯争奪車椅子バスケットボール全国選抜大会”が開催された。

この大会には関東を中心に全国から6チームが参加し、予選から接戦が繰り広げられた。

決勝戦は、埼玉の埼玉ライオンズと、愛知のワールドBBCの対戦となった。
本大会3連覇を狙う埼玉ライオンズは準決勝、篠田匡世(持ち点3.5)の外角からのシュートを起点に得点を重ねた。”走るバスケット”を得意とするチームである。
篠田は準決勝後、「決勝でも走るバスケットで70点以上獲る」と淡々と語った。
対するワールドBBCは、予選で埼玉ライオンズに敗北を喫した。しかし、準決勝では千葉ホークスと大接戦の末、冨永文明(持ち点3.5)がブザービート(試合終了のブザーとともに決まるシュート)で試合を決め、勢いに乗る。冨永は準決勝後「(埼玉ライオンズに)絶対に勝つ。リベンジする」と決意を誓った。

決勝戦は速い試合展開となった。ワールドBBCはパスを繋ぎ、機動力を活かした攻撃を展開する。一方、埼玉ライオンズはスピードを活かし、素早いカウンター攻撃から流れをつくる。両者一歩も引かないまま、試合は終盤第4Qを迎えた。最後は運動量で勝る埼玉ライオンズがワールドBBCの勝利への執念を抑えこみ、勝利を掴み取った。
【結果】
優勝 埼玉ライオンズ
2位 ワールドBBC
3位 千葉ホークス
4位 NO EXCUSE
5位 パラ神奈川
6位 宮城MAX

MVP 植木 隆人(千葉ホークス)
得点王 土子 大輔(千葉ホークス)
非常に白熱した試合の数々が繰り広げられた本大会であったが、試合の間には、一般の人向けの車椅子バスケットボールの体験会が開催された。体験会には障がいのある人もない人も含め、40人程が参加した。
最初は車椅子の操作練習をし、次にシュート、最後は選手も参加してのミニゲームが行われた。
機動性が高く、軽くスピードが出やすいバスケットボール車椅子(バスケ車)に参加者は「何かすごいっ!」「目が回る〜」「楽しい」等と思い思いの言葉を発した。

体験会に参加した西田拓真さんは、片麻痺があり、普段から車椅子を使用する。今回バスケ車を初体験し、「普段より軽かった。曲がるのやターンが難しかったけど」と感想を語った。

このような取り組みについて、学生実行委員会長の淑徳大学の馬場愛美さん(3年生)に話を伺った。
「以前から体験会は行っているが、今後も体験会の数を増やして、応援する人と選手との交流を増やしていきたい。車椅子バスケットボールだけじゃなくて、他のパラスポーツにおいても」と今後の展望についても語ってくれた。

大会の運営には、他にも多くの学生スタッフが参加しており、同じく淑徳大学の池田千夏さん(3年生)と鹿島捷吾さん(2年生)は会場アナウンスの手話通訳を手がけた。
2人が所属する手話サークルでは、昨年の同大会から手話通訳を行っている。そんな2人の将来の夢は社会福祉士になることだそうだ。

フィールドで戦う選手だけでなく、様々な工夫を凝らし、大会を盛り上げる大会スタッフの活躍も合わせて、本大会の魅力であることをお伝えしたい。
(text & photo by はちみつ)

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