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“謙虚な司令塔“ 日本代表キャプテン 塩入新也選手に独占インタビュー!

2017.04.07

2017年3月18日(土)、電動車いすサッカーの日本最強クラブを決定する夢のカップ戦である「第20回ドリーム・カップ」が開催され、日本代表キャプテンの塩入新也(しおいりしんや)選手が所属するナンチェスターユナイテッド鹿児島が見事優勝を成し遂げた。興奮冷めやまぬ、試合後の懇親会で塩入選手にインタビューをお願いしたところ、ニコリと笑って、「いいですよ!」を快く引き受けてくれた。今回はその内容を紹介したいと思う。
(記者)優勝おめでとうございます!他のチームはスターティングメンバーが4人での出場の中、ナンチェスターユナイテッド鹿児島は一人少ない3人での出場でしたね。でもそんな逆境の中で、決勝は劇的な試合展開で勝利しました!率直な今のお気持ちを教えてください。

(塩入選手)
「全国屈指の大会で勝てて本当に嬉しいです。決勝だけでなく、全試合を3人で戦うことは正直厳しいかなと思っておりました。ただ、その中で1試合1試合、勝つためにサッカーをどう展開すればよいかを考え、できることをした結果、優勝することができたと思っています。」

(記者)チームが鹿児島ということもあり、ここ神奈川までサポーターが駆けつけ、応援してくれたことも、優勝への大きな力になったと思います。そんな方々に何かメッセージをお願いします。

(塩入選手)
「とてもありがたかったです。また、今回は応援に来れなかった、日頃からチームを支えてくれているサポーター、チームスタッフ、ボランティアの方々、家族にも本当に感謝していて、こうした良い結果で期待に応えられて嬉しく思います。」

(記者)塩入選手はチームでキャプテンを務められていて、今大会では素晴らしいコーチングやプレーでチームを勝利に導きました。今度のアメリカW杯の日本代表でもキャプテンを務められるとのことですが、ずばり、キャプテンとしてチームをまとめる秘訣は?

(塩入選手)
「自分はそんな何もできていないですよ(笑)。1試合1試合、勝つために全力を尽くすことが僕のできることです。それはW杯でも同じであると思います。」

(記者)今は日本を代表する選手となった塩入選手ですが、この電動車いすサッカーを始めようと思ったきっかけはどういったものでしたか?

(塩入選手)
「元々立位のサッカーが大好きで、Jリーグや海外のサッカーを良く見ていました。その中で自分もサッカーをしたいと思うようになり、電動車いすサッカーを始めたのがきっかけです。そして、一人ではできないので、その時に一緒にやってくれる仲間がいたことや支えてくれる人達がいたからこそ、電動車いすサッカーを始められたと感じていて、本当に感謝しています。」

(記者)最後に、まだ日本では障がいがあるために、生活のほとんどを家や病院で過ごす人や、なかなか外に出られない人が多くいます。そんな方々に電動車いすの魅力を伝えて頂けますか?

(塩入選手)
「自分にとって、電動車いすサッカーに出会えたことは本当に大きい出来事でした。
大好きなサッカーが全力でできました。多くの大切な仲間たちに出会えました。
自分の人生を本当に楽しいものにしてくれて、可能性が大きく広がりました。
大きな障がいを抱えていても、激しく競技ができるところ、仲間と目標にむかっていけるところが、電動車いすサッカーの魅力であると感じています。ぜひ、そういった人達にも自分たちのプレーが届くように、これからも頑張りたいと思っています。」

インタビュー終了後、このインタビュー内容を記事にしたいと伝えると、
「ありがとうございます!多くの人に電動車いすサッカーを知ってもらえたら嬉しいです。これからも頑張ります。」と言ってくれた。

謙虚ながらもぶれない意志がある。そんな彼だからこそ、皆に信頼されるキャプテンなのだと感じた。

甘いマスクで笑顔がよく似合う塩入選手であるが、W杯でその笑顔が輝くのを期待したい。
(text & photo by Seiji)

一般社団法人日本電動車椅子サッカー協会
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