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みみりーぐってなんだ???「第15回デフバスケットボール大会」

2017.04.09

 2017年3月24日(金)~26日(日)、埼玉県春日部市総合体育館にて、第15回デフバスケットボール大会 埼玉ミミリーグが開催された。

 記者はデフバスケを観戦するのは2度目である。(前回の記事はこちら)前回の開催地が春日市であったのに対し、今回は春日部市であり名前が非常によく似ている。だが、本大会の実施内容は前回とは異なる。聴覚障害関連のイベントでは、「デフ○○」と称したものが多いのに対し、本大会はその名も「埼玉ミミリーグ」。ネーミングがかわいいのはもちろん、大会ロゴもかっこいい。さらには開催10日以上前に全てのグッズが完売している熱狂ぶりである(今回ミミリーグ創設初のネット販売をしていた)。

 前回は競技大会として、基本的に聴覚障害の選手のみの大会であったが、今回は交流大会として「オンザコート2」というルールを採用していた。聴者(耳が聞こえる者)がコートに2名まで立て、参加ができるのである。本大会の参加は女子7チーム、男子10チームが全国から集まっており、その中でも聴者が参加しているチームは14にのぼっていた。チーム内の聴者は相手の見える位置にテープを貼り、印をつけてプレーを行う。試合の中で聴者が大声で指示を出している場面をよく聞いた。まさにチームの一員である。
聴者の参加経緯としては、聴覚支援学校の教員関係、地域のスポーツクラブなどで一緒に発動している友人、手話に興味をもっている人、さらには体育館や大会などで仲良くなった人などがいるという。

 記者は手話ができない。

大会会場に行っても手話で話している人がいると、まるで海外にいるような思いがしていた。だが、勇気を出して話しかけてみると、手話が分からなくても文字を使ったやり取りや、どこからともなく現れる手話通訳者などを介してあっさりと相手とコミュニケーションが取れる。いつも同じ体育館で練習している人や、友達になってみたい、と思う人へ積極的にお互いが歩み寄ることで、その輪は広がるのではないだろうか。
また、本大会で気になった点がひとつ。聴者へのアナウンスの少なさである。手話が分からない私にとって、本大会の決勝、準決勝がいつ始まりいつ終えたのか、またどこが見どころであるのかを把握するのに時間を要した。中途障害や聴者を巻き込む工夫として、今後はさらに多くの協力が必要である。そういった点も、逆に手話が分からないお陰で発見できたのかもしれないが…。
 スポーツをきっかけに障害の垣根を越えられること、まだまだ新しい発見が多く今後も楽しみである。
(text & photo by 辰徳)