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「NO LIMITS」限界は無い!!「ノーリミッツスペシャル2017上野」Vol.1

2017.05.09

2017年5月6日(土)7日(日)上野恩賜公園竹の台広場には多くのパラリンピアン、オリンピアンが集結し「ノーリミッツスペシャル2017上野」が開催されていた。
このイベントは東京都主催で開催されているパラリンピック体験イベント「NO LIMITS CHALLENGE」のスペシャル版で今回で2回目の開催となる。昨年、東京・銀座で開催されたイベントも大盛況であったが、今年の上野で開催されたイベントもさらにパワーアップしたイベントとなった。
より多くの人にパラスポーツを知ってもらおうという主旨で開催されており、「失われたものを数えるな、残された機能を最大限に活かせ」というパラリンピックの理念を表現する「NO LIMITS」が合言葉だ。

初日には東京都の小池都知事らも登場し、松岡修造さん、平井理央さん司会の息の合った進行で様々な競技のパラリンピアン・オリンピアンやタレントと共に壇上に上がった。
オープニングセレモニーでは「パラリンピアンに挑戦!五番勝負」と銘打って「パワーリフティング」「レーサー(陸上競技)」「走高跳」「射撃」「車いすテニス」の競技についてパラリンピアンやオリンピアン、タレントとの真剣勝負が行なわれた。
とにかく贅沢とも言える程のそうそうたる出場メンバーであるため、記者をはじめ観客も見ているほうはワクワクである!
パワーリフティングの宇城 元(うじろはじめ)選手と柔道家・篠原信一さんとの勝負では宇城選手が見事に鍛え抜かれた上半身で圧倒的な速さと回数でバーベルを持ち上げ、勝負に勝利した。圧巻である!

陸上・永尾嘉章(ながおよしふみ)選手とチャレンジゲスト・武井壮さんは速度計を装着したレーサーでどちらが最高速度を出せるかを争った。途中速度計が壊れるというハプニングもあったが、目にも止まらない速さでレーサーを漕ぐ永尾選手に武井さんは歯が立たなかった。
舞台から観客と同じ目線に対戦場所を移して行なわれたチャレンジゲストの森 渉さんとの走高跳対決では、陸上・鈴木徹選手が軽やかで美しい跳躍を見せる。観客からもかなりの近距離でその跳躍を見ることができるレイアウトのため、1m60cmのバーをクリアすると「おー!!」という、どよめきが起こっていた(記者の身長より高い、、、)。

射撃では小池都理事とマラソン・高橋尚子さんが田口亜希(たぐちあき)選手に挑む。小池都知事は練習で8点をたたき出した。その後も高得点を狙っていた都知事であったが、本番では5点となり、とても残念がっていた。一方、田口選手はあの暑さの中、さすがともいえる集中力で、3回とも的の中央(中央0.5mmのマークが10点)を射抜いた。あの素敵な笑顔から、射撃に挑むそのわずかな時間でシュッと表情が変わる瞬間はさすがアスリートである。
車いすテニスでは先日の神戸オープンでもシングルス9連覇優勝を果たした上地結衣(かみじゆい)選手が杉山愛さんと的当てに挑む。巧みで鮮やかなチェアワークで観客を沸かせていた。

当日は天候にも恵まれ、子供から大人、障がいをお持ちの方など様々な年齢層の方が集まっていたが、イベントで印象に残っているのがパラアスリート達の笑顔である。
司会進行や対戦したチャレンジゲストのオリンピアンやタレントの方々の力もあるかもしれないが、その競技を応援してくれる、観客の声を受け、とても楽しんでいるように感じた。
『応援力』とでもいうのだろうか。

健常スポーツと異なり、パラスポーツはTVやメディアで取り上げられる時間は圧倒的に短いため、なかなかパラスポーツを知るきっかけは少ないと記者は感じている(もちろんアスリート達自身もそう感じていると思うのだが)。
月並みな考えではあるが、実際に真近でパラスポーツを観ることができる場というのは、とても貴重でありパラスポーツのファンを増やす一つの方法であると思う。
そういった中でパラアスリート自身が自分の競技の魅力を説明したり、自分の言葉でアピールすることは重要であろう。競技団体によっても差はあるが、数年前に比べると全体としても明らかに工夫をしてイベントを行なっている。
観客の中には、恐らく今回のイベントで初めて観た・知ったという競技もあったと思う。このようなイベントが都心だけではなく、是非全国各地で開催されていって欲しい。
ノーリミッツスペシャル2017上野
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