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「サッカーなら、どんな障害も越えられる ~レオピン杯・アンプティサッカーより~」

2017.05.15

5月13日(土)~14日(日)、アンプティサッカーの大会である第4回レオピン杯 Copa Amputee が大阪市の花博記念公園、鶴見緑地球技場にて行われた。アンプティサッカーとは切断者サッカーという意味であり、ゴールキーパーは上肢切断者、フィールド内のプレーヤーは下肢切断者でチームが構成されていた。フィールドプレーヤーは杖(ロフストランドクラッチ)を使用してプレーし、フィールドの大きさやゴールの大きさは少年サッカーと同じ大きさで、7人制で行われる。

基本的なルールはサッカーとほぼ同じだが、スローインの代わりにキックインが行われたり、杖で故意にボールに触れるとハンドになることなど特別なルールもある。日本国内には2009年に始めて紹介され、翌年に日本最初のクラブチームが設立されたが、歴史が浅いこともあり、比較的マイナーなスポーツと認識されているように思う。
記者が取材を行った大会初日は、リーグ戦の6試合が行われていた。今大会は、全国から6チーム(合同チーム含む)が参加していたが、中には男性も女性も大人も子どもも混在して構成されているチームもあった。試合では、体の大きい大人に立ち向かっていく子どもたちの姿や、激しい衝突により杖がはじき飛ばされ倒れてしまう選手など、体をはってプレーをする姿が見られ、スタンドで見ていた人たちは手を叩いて応援せずにはいられない雰囲気だった。点数が入るごとに杖を使ってのハイタッチや「切り替えて!」「このままいける!」という声が飛び交い、最後のホイッスルが鳴るまで全ての選手が走り続けていた。
またゴールキーパーがスーパーセーブをすると、スタンドは大いに盛り上がり、フィールド内の空気がガラリと変わるように感じた。
試合の合間に記者は、この競技で最も特徴的な道具である杖に、実際に触る機会を得たのだが、身長や腕の長さに合わせて長さが調節できるようになっており、非常に頑丈なつくりでありながら軽量化がなされたものであると感じた。今回も試合中に高さを調節しながらプレーする選手も見られた。

午前中はあいにくの天候で、小雨が降る中での試合となったが、午後になると頭から水を浴びる選手の姿も見られるほどの天気になった。
スタンドで競技を見ていた子どもたちは、持っていた2本の傘を杖にして、アンプティサッカーの真似をしながら、「こうやってするのかな、どうしたらうまくできるのかな」と話しながら楽しそうに微笑んでいた。その様子を見て、世の中の人たちにこれからもっともっとアンプティサッカーが広がっていってほしいと強く願う記者であった。
(text & photo by Rikarun)