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パラカヌー日本代表・瀬立モニカ選手トークショー「ノーリミッツスペシャル2017上野」Vol.3

2017.05.17

GW中に開催された「ノーリミッツスペシャル2017上野」には数多くのパラリンピアンが登場し、様々なイベントが実施された。
2日目にはカヌー(パラカヌー)日本代表選手「瀬立(せりゅう)モニカ選手」のトークショーが行なわれ、その模様をお伝えしたいと思う。

カヌーはリオデジャネイロパラリンピックから正式種目となった競技である。
モニカ選手は、東京都江東区生まれの江東区育ち。
若さ溢れる、はじけるような笑顔が素敵な19歳!!
昨年のリオパラリンピックに初出場し8位入賞を果たした期待の選手だ。
現在は筑波大学に在学し、競技技術向上に努めている。
カヌーはチャレアスでも何度か取材をさせていただいたことがあるが、ちょっとここでおさらいしたいと思う。
実はこのカヌーだが「パラマウントチャレンジカヌー」とも呼ばれている。
略して「パラチャ」。とても良い響きである。
協会HPから引用させていただくと
~パラマウントとは「最高の」という意味。
自分にとって最高のチャレンジができるスポーツ。それがカヌー。
私達は、障害者カヌーのことを、パラマウントチャレンジカヌーと呼んでいます~。
ということである
(一般社団法人 日本障害者カヌー協会 公式ホームページより抜粋)

パラカヌーは200mの直線コースをどれだけ早い時間でゴールできるかを競う。
障がいの程度によって3つのクラスに分かれており、種目はカヤックとヴァ―(アウトリガーカヌー)の2種類。リオパラではカヤックのみ実施されたが、東京大会ではカヤックとヴァ―の2種目が実施される予定だ。
カヤックはパドルという、各種のカヌーで使用する櫂(カイ)を左右交互にこぎながら艇を前に進めていく(パドルには水をかくために両端にブレードという水かきがついている)。
モニカ選手はこのカヤックの選手であり、障がいのクラスは一番重いクラスである。
今回のトークショーではリオパラリンピック出場に関してもエピソードを語っていた。

リオパラリンピック選考レースの結果が10位以内に入らなければ、出場できないことになっていたそうだが、レースの結果惜しくも漏れてしまったという。悔しい気持ちで帰国した後、普段はなかなか電話をしてこないコーチから連絡が入り、繰上げで代表が決まったということを知らされた、ということだ。
そのような状況で決定したリオパラリンピックについては「初のパラリンピックだったが、楽しんで行けた。パラリンピックに出場できたことの喜びがとても大きかった。」ということをニコニコしながら答えていた。


海外選手とレースで戦う機会も増えているモニカ選手は、世界のレベルについても語っていた。「軍人として働いていた際に怪我などで障がいが残りカヌーをはじめている選手が多く、フィジカルで大きな差があると感じた」とのことである。モニカ選手は進学した大学のジムでフィジカルトレーニングにも励んでいると聞いたことがある。
リオパラに出場した世界レベルの選手に接したことで、自分自身の競技力をより高めるために努力しているのだなと記者は感じた。
パラカヌーの魅力については「水の上にいるので、水面はバリアフリーということが魅力」だという。カヌーが進むスピードを、競技をあまり目にしたことがない人にも分かりやすい例えで表すならば、モニカ選手の言葉を借りると「ママチャリでダッシュする程のスピード」で進んでいくという。

「今の目標は自分が生まれ育った東京でパラリンピックが開催されること。メダルが目標です!」
力強い言葉でトークショーを締めくくってくれた。
2020年の東京パラリンピックまでの成長がとても楽しみな選手である。
モニカ選手のチャレンジカヌーはまだまだ続いていく。

ノーリミッツスペシャル2017上野
一般社団法人 日本障害者カヌー協会
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