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「難しい、だからおもしろい」第13回兵庫県車いすテニス大会

2017.07.31

平成29年7月23日(日)に、兵庫県三木市にあるブルボンビーンズドームで「第13回兵庫県車いすテニス大会」が兵庫県車いすテニス協会主催で開催された。兵庫県車いすテニス協会は、毎年4月に同県で、国際テニス連盟公認大会である「DUNLOP KOBE OPEN」も主催している。
国内外からトップレベルの選手が参加する「DUNLOP KOBE OPEN」に対し、「兵庫県車いすテニス大会」は、レベルを問わず誰もが参加できるローカル大会として位置づけられている。

大会の参加者は約50名で、オープン、C、D、女子、ジュニアの5つのクラスに分かれて競技は行われた。
クラス分けは以下の通り

〇基本的出場クラス
オープンクラス (16) 1位~70位
Cクラス(24) 71位~170位
Dクラス(16) 171位~
女子クラス(16) 全員
ジュニアクラス(16) 全員
※( )内は出場者数
※順位は日本車いすテニス協会のランキング
大会では、対戦後に互いの健闘を称えあうだけでなく、ベテラン選手から若手選手へアドバイスをするといった光景も見られ、大会が選手同士の交流や選手育成の場になっていることがうかがえた。特にジュニア選手たちにとっては大会すべてが経験の場で、普段と違う場所で知らない選手と試合をすることは、次の成長への大きな糧となる。

今大会では、車いすテニス歴が比較的短い選手に注目し、2名の選手にインタビューを行った。
■渡村 国大(わたむら くにひろ)さん
愛知県名古屋市在住の渡村さんは、車いすテニス歴が6か月で、今大会が2度目の大会出場となる。車いすテニス以外でのスポーツ歴はない。

記者:テニスを始めたきっかけは?
渡村さん:
「日常的に車いすを使う機会が増えて、車いすを使うんだったら何かスポーツをやってみようと思い、ネットなんかを使って調べました。障害者スポーツセンターでいろんな話を聞いてみた中で、なんとなくテニスが一番おもしろそうだと思いました。たまたま近くに車いすテニスも教えているテニススクールを見つけて見学をしたときに、名古屋の団体の方が声をかけてくださって、練習に混ぜてもらったのが今年に入ってからです。」

記者:車いすテニスのおもしろいところは?
渡村さん:
「難しいところがおもしろいです。全然簡単にできないからおもしろい。車いす操作もできないし、フォアひとつ打つだけでも、入り方とか車いす操作とかすべての動きが複合しています。障害が軽くても全然勝てなくて、難しいからやりがいがあって上手くなりたいと思います。」
記者:今の目標は?
渡村さん
「とりあえず試合での『勝ち』を味わいたいので、そのためにやらなきゃいけないこと、車いすの操作もそうですが、テニスもほとんどやったことがないので、テニスの基礎的なところを練習していきたいです。」

渡村さんは、始めて半年とは思えないほどの鋭いショットを打つ。試合での勝ち星はまだないかもしれないが、ゲーム中盤まではセット数で並ぶこともあり「勝ち」との距離はそう遠くないように感じる。

■小西 麻沙妃(こにし あさひ)さん
小西さんは現在14歳で、岡山県出身。車いすテニス歴は3年で、これまでに4つの大会を経験している。

記者:車いすテニスのおもしろいところと難しいところを教えてください
小西さん:
「自分がポイント取ったり、ショットで点を取った時が楽しいです。高いボールを取ることと回転のかかったボールを処理することが難しいです。」

記者:練習は週に何回くらいしていますか?
小西さん:
「週に2回で、近くに車いすテニスができるところがあって、大人の人たちと一緒に練習しています。」
記者:今大会の感想を教えてください。
小西さん:
「チェアワークができてなかったから、もうちょっとちゃんとこげばよかったと思います。相手が遠いところにボールを打ったときに、あまりこがずに手を出してしまいました。」

記者:今の目標は?
小西さん:
「まだ試合で勝ったことがないので、とりあえず一回試合で勝ってみたいです。」

小西さんなどジュニアの選手たちは、ふとした瞬間にアスリートの表情を見せる。
ジュニアたちの一生懸命なプレーとテニスを楽しんでいる姿が会場を盛り上げ、他の参加者たちにパワーを与えている。
■大会結果 ※優勝者のみ
オープンクラス 水越 晴也(愛知)
Cクラス 濱田 宗則(兵庫)
Dクラス 増田 美信(兵庫)
女子クラス 古玉 佳苗(岡山)
ジュニアクラス 小田 凱人(愛知)

兵庫県車いすテニス協会
日本車いすテニス協会