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参加して見えたもの ~第20回シッティングバレーボール全国親善交流大会 in 白馬~

2017.08.11

第20回シッティングバレーボール全国親善交流大会が、2017年7月29~30日に長野県の白馬村で開催された。節目の年ということもあり、開会式にはゲストとして、アーティストの奈月れいさん、日本アルプス白馬八方太鼓保存会、アニメ鷹の爪団の吉田くん、が参加していた。本大会は全国からチームが集まり、男子21チーム、女子9チームが戦い合った。優勝チームは、男子:千葉パイレーツ、女子:東京プラネッツ女組黒であった。
筆者は記者としてだけでなく選手としても試合に参加させていただいた。初めての出場であり、練習とは一味違った心持ちの中で行うシッティングバレーボールは、緊張感漂うものだった。初めは体が固まり、まともにボールをレシーブすることもままならなかった。しかし、チームメイトから励まされ、試合に夢中になっていくにつれ、練習でも上げられないような速さのボールを受けることができ、試合の中で成長を感じ取ることができた。
コートの外ではチーム間の交流が盛んである。その中で、下腿切断のプレイヤーから、競技中に断端末(だんたんまつ)が痛くなるという話をお聞きした。下腿切断は膝関節より下の切断を指し、また断端末は切断された先端部分を指す。下腿切断の断端末では、切断された骨の先端部分があるため体重をかけることは難しい。しかし競技中にポジショニングを変えるときには、断端袋やライナーなどで保護してはいるものの、断端末部分で荷重してしまうことがあると思われる。全てのスポーツで怪我は付き物であるが、障がい者スポーツにはそれぞれが抱える障がいに起因する怪我にも、注意する必要があるのだと感じた。
シッティングバレーボールの競技中、義足の使用は禁止されていない。ソケット(断端を覆うもの)だけでもシッティングバレーボール用に製作し、断端末の荷重を分散させることは、怪我なく安全に競技をする上では大切かもしれない。また、動作の指導や練習時間の調整など、コーチングの役割もこれからは必要ではないかと思うとともに、セラピストやトレーナーの更なる参入が期待されると感じた大会であった。(Text & Photo by M)


一般社団法人日本パラバレーボール協会HP
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