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WORLD CHALLENGE CUP開幕!

2017.09.13

8月31日(木)から9月2日(土)までの3日間、車いすバスケットボールの国際大会である「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017」が東京体育館で開催された。出場国は日本、オーストラリア、トルコ、イギリスの4ヵ国。日本以外の3ヵ国は2016年に行われたリオデジャネイロパラリンピックにおいて、日本よりも上位に入っている。
4チーム総当たりのリーグ戦で行われるこの大会。初日である8月31日はイギリス対トルコ、その後に日本対オーストラリアの試合が行われた。
開会式の前に行われた1試合目のイギリス対トルコは、リオデジャネイロパラリンピックで銅メダルを獲得したイギリスがその実力を発揮し、終始リードする形で試合が進んだ。

イギリスはChazain Choudhry(ガザイン・チョウドリー)選手の卓越したゲームメイクでトルコ陣営を翻弄。個人の能力も高いイギリスチームはインサイドを中心に着実に得点を重ね、38-15と大きくトルコを突き放し前半を終える。

後半に入ってもその勢いは止まらず、調子が出てきたトルコチームに隙を与えない。トルコチームも点数は入るものの、イギリスチームの得点源を止められない。中でもイギリスチームのGregg Warburton(グレッグ・ウォーバートン)選手は左手が未発達で指も2本である。それでも右手を使い、左手で支える形のシュートフォームで得点を量産。スリーポイントも決めて見せたグレッグ選手は、この試合で会場に存在感を見せつけた。
結果イギリスが71-37でトルコを圧倒し、1試合目は終了。開会式を挟み第2試合日本対オーストラリアの試合が、19時30分から始まった。

序盤、日本チームは海外でも活躍する、香西宏昭(こうざいひろあき)選手にボールを集め順調に点数を稼ぐ。前半特に目立ったのは、ガードのポジションで日本のペースを作り上げた古澤拓也(ふるさわたくや)選手だ。慌てず冷静な判断から正確に出されたパスが、得点を生む。かと思えば自らも攻撃参加し、スリーポイントで外からも得点。攻撃のタイミングもかみ合った日本は、前半を37-22と15点差をつけて折り返す。
しかしオーストラリアチームもこのままでは終わらない。後半に入ってオーストラリアはTom O’neill-Thorne(トム・オーネイルソーン)選手の速攻を皮切りに自分たちのペースを作り、徐々に差を縮めていく。反対に日本チームはトム選手の突破力に圧倒され、止めることができず苦しい展開に。
第3ピリオド終了時に10点差まで詰め寄られると、続く最終第4ピリオドでは残り6分近くで1点差に追いつかれる。そこからは会場も一点取るごとにどよめきが起こるほどのシーソーゲームを展開。失点しても負けじと食らいつく日本チーム。しかし最終30秒でオーストラリアに得点を許し、1点差で勝ち越しを許す。ラストチャンスに選手全員で攻撃するも、ゴール下で鳥海連志(ちょうかいれんし)選手が3人のディフェンスに囲まれ、シュートを打たせてもらえず無念の試合終了。69-70で日本はオーストラリアに敗北。黒星スタートとなってしまった。
しかし一点を争うシーソーゲームを展開した両チームに、観客席からは多くの拍手が巻き起こり、今後の車いすバスケットボール界の発展を期待させてくれる一戦だった。
これからの車いすバスケットボール日本代表に目が離せない。(Text & Photo By てつじ)