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改めて問う。レガシーとは。~2017ジャパンパラ陸上競技大会~

2017.10.02

2017ジャパンパラ陸上競技大会。
今年は福島県にあるとうほう・みんなのスタジアムで開催された。

大会は9/23、24の二日間行われ、多くの偉大な記録が生まれた大会であった。

アジア新記録が5つ、日本新記録が6つ更新された。
また、大会新記録も28つ更新された。

さらには、2つの世界新記録もうまれたのだ。

世界新記録を樹立したのは、知的障がい者クラス(T20)の10,000メートル種目。

しかしながらこの種目、パラリンピックの正式種目でない

現在パラリンピックでの陸上種目で知的障がい者が出場出来るのは
400メートル
1,500メートル
走り幅跳び
砲丸投げ
の4種目のみ。

なぜこんなにも少ないのか。
実は2000年のシドニー大会で替え玉事件が起こったことが背景として大きくある。
知的障がい者バスケットボールで、スペインが多くの健常者を出場させ金メダルを獲得したのだ。

この不正は大会後発覚。
金メダル剥奪。

その後2012年のロンドン大会までのアテネ大会、北京大会では知的障がい者の出場は認められなかったのだ。

少し脱線した。
話をジャパンパラ陸上に戻そう。
今回の大会では、地元福島出身の佐々木真菜選手(東邦銀行)が視覚障がい者のクラス(T13)の200メートルでアジア記録と日本記録を更新。
佐々木選手は7月に行われた世界パラ陸上でも日本記録を更新しており、わずか2ヶ月ほどの期間で二回も日本記録を更新したのである。

また、車いすのクラス(T52)で7月の世界パラ陸上でも活躍した佐藤友祈選手が400メートルと1500メートルで順調な走りを見せた。
日本のチャレンジド・スポーツ界は陸上だけでなく、バスケットボール、テニス、ラグビーなど発展や成長を順調にしている。
しかしながら思ったほどの角度で人気は高まっていない。

それはなぜなのだろうか。

日本人のDNAレベルに刷り込まれている“障がい者”に対する考え方がまだまだあるからだろう。
一括りに考えるのではなく、その人個人個人の良き部分を見る、認めるような日本になれば良いと思う。

それが2020東京大会後の一番のレガシーになるのではないかと思う。

改めてチャレンジド・スポーツに関わる人、選手、ファン、組織の方々に問いたい。
レガシーとはなんだろうか。

大会スケジュール&リザルト
2017ジャパンパラ陸上競技大会公式HP
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