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千葉県身障者アーチェリー大会「小川杯」~「垣根なし!」~

2017.10.27

非常に強い台風が接近する中、千葉県身障者アーチェリー大会「小川杯」が10月22日に開催された。
本大会は、千葉県身障者アーチェリー協会主催で行われ『健常者・障がい者が共にアーチェリーを通じ交流と親睦を深め、より一層競技力を高めること』を目的としている。当日は悪天候にも関わらず、千葉県在住の方だけでなく東京、神奈川の選手28名が参加した。

アーチェリーの種目は使う弓によって大きく二つに分かれており、弓道の弓のような形状の「リカーブ」、弓の先端に滑車がついていることで、リカーブの半分くらいの力で弓をひくことのできる「コンパウンド」がある。これらの弓を用い、離れた的に向かって矢を放ち、その得点を競い合う競技である。「リカーブ」、「コンパウンド」の弓の違いや競技種目により、的までの距離(18m、30m、50m、60m、70m、90m)や標的のサイズが異なっている。立位、座位、様々な姿勢から弓を放つ。中には障がいに応じて手で弓を引かず、口や足を使う選手もいる。リカーブはRC、コンパウンドはCPと表記される。
(パラリンピックのアーチェリーでは「リカーブ」70m予選72射その結果によりトーナメント戦と「コンパウンド」50m予選72射その結果によりトーナメント戦が実施されるが、オリンピックでは「リカーブ」70m予選72射その結果によりトーナメント戦が採用されている)
今回は(悪天候のため室内での大会ということで)50mは実施されず、30m先の標的に36射、健常者障がい者混合で、リカーブ部門、コンパウンド部門、男女別の試合が行われた。
大会参加者には本年10月15日に行われた「JPAF杯(日身ア連)パラアーチェリートーナメント大会」のコンパウンドの部で6位に入賞した常世駿嗣(とこよしゅんじ)選手も出場しており、今大会でコンパウンド50・30男子部門2位となった。大会終了後も会場に残り、黙々と練習をしている常世選手にインタビューすることが出来た。
記者の「アーチェリーの魅力は何ですか」という質問に「スピードが出て矢が的の真ん中に当たる瞬間が楽しい」と爽やかな笑顔で答えてくれた。
また、本年9月3日に開催された「文部科学大臣杯争奪第46回全国身体障害者アーチェリー選手権大会」 コンパウンドW1(四肢の障がいにより車いすを使用するクラス)混合50mリカーブの部で1位となった大山晃司選手にもインタビューすることが出来た。
大山選手の競技歴は2年程とお聞きした。障がいをもってから車いすでもできるスポーツ(アーチェリー)があると知り、取り組むようになったそうだ。アーチェリーの試合を見ることが初めての記者に、優しく弓の種類や競技内容を教えてくれた。

大会後、千葉県身障者アーチェリー協会の小西貴美子理事長にお話を聞いた。
「一昨年までは障がい者のみの参加者で実施していたが、今年は健常の選手も一緒に参加できる大会として開催した。このような、障がい者も健常者も一緒に交流できるような大会が増え、今後、アーチェリーの競技人口が増えていくことを期待している」ということだ。

この競技の魅力は、年齢・性別・障がいを問わずに戦えるスポーツであること。
アーチェリーを楽しむ人が増え、2020年に向けてますますこの競技が盛り上がっていくことを願っている。
なお今年度見事小川杯を受賞したのは先日のJPAF杯(日身ア連)パラアーチェリートーナメント大会「リカーブ男子」で4位となった松竹 勇選手となった。
(Text & Photo by junco)
■大会結果(台風21号接近により全部門室内30mにて実施)
 氏名横「*」は健常選手
 平成29年度小川杯受賞 松竹 勇
<リカーブ50m30m男子部門>
 1位 松竹勇
 2位 中村茂*
 3位 福中海人
<リカーブ50m30m女子部門>
 1位 吉島葵*
<コンパウンド50m30m男子部門>
 1位 木曽修一
 2位 常世駿嗣
 3位 関俊英
<コンパウンド50m30m女子部門>
 1位 神谷千恵子
<リカーブ30mW男子部門>
 1位 小熊敏雄*
 2位 眞田晴人
 3位 秋谷俊雄*
<リカーブ30mW女子部門>
 1位 新井由希枝
 2位 片山広美
 3位 西陰智美
<コンパウンド30mW男子>
 1位 中山繁樹

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