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2017日本ゴールボール選手権大会~感覚を研ぎ澄ます~

2017.11.27

2017年11月18日(土)~19日(日)の2日間、東京都足立区の総合スポーツセンターにて2017日本ゴールボール選手権大会が行われた。
本大会は男女各予選大会における成績上位チームの日本一を決める大会として位置づけられており、全国から大会出場権を獲得した男子7、女子4チームが出場した。なお、今大会はゴールボールの普及・発展を目的の一つとしているため、視覚障害のない選手も出場できる。
この大会で共に3連覇を目指していた筑波大学附属視覚特別支援学校の卒業生らで結成された男子チーム「チーム附属A」、女子チーム「チーム附属」は、今年度男子は4位、女子は準優勝という結果となった。
大会結果は以下の通り。

●男子の部
第一位 Amaryllis
第二位 YMS2
第三位 スーパーモンキーズ

●女子の部
第一位 スフィダンテ
第二位 チーム附属
第三位 九州なでしこ

男子の部では昨年準優勝だった「Amaryllis」が初優勝を果たした。
決勝戦では、強化指定選手でもある辻村真貴(つじむらまき)選手が開始早々に先制し、試合の流れを作った。
辻村選手は男子最優秀選手賞を受賞した。
また同チームの金子和也選手は12月にドバイで開催されるアジアユースパラ競技会に出場することが決まっている期待の選手だ。
男子の部準優勝となった「YMS2」には強化指定選手の安藤勇二選手がいる。
「YMS2」は準決勝で優勝候補であった「チーム附属A」を延長戦エクストラスローで破った。
準決勝で延長戦を勝ち抜いた「YMS2」であったが、決勝戦では「Amaryllis」の勢いに押されている様子が感じ取れた。

女子の部では初出場の「スフィダンテ」が見事優勝を勝ち取った。同チームの澤田志保選手は女子の最優秀選手賞に選ばれた。
女子のゴールボールは2012年のロンドンパラリンピックで金メダルを獲得している。
スフィダンテ4番、中嶋茜選手はその時のメンバーの一人だ。
惜しくも女子の部準優勝となった「チーム附属」には、協会の2017年度強化指定選手として選ばれた田渕あづき選手、安室早姫選手、高田朋枝選手、天摩由貴選手がいる。3連覇という大きなプレッシャーがかかっていたことであろう。

館内には、ゴールボールをもっと知ってもらおうと、選手達が使用しているアイシェードやボール、競技に使用するゴール等が展示されていた。実際にボールを持ってみたが、バスケットボールとほぼ同じ大きさなのに、重さはその2倍程のように感じた。かなりの重さだった。※ゴールボールの重さ 1.25Kg

2020年の東京パラリンピックに向けて協会の取り組みとしては、今後強化指定選手達の合宿等を積み重ねていくという。

今大会で活躍した多くの選手達が2020年に大きな結果を残せるよう応援していきたい。
(Text & Photo by Junco)


※ゴールボールとは、視覚障がいの方を対象に考案された球技で、アイシェード(目隠し)をした選手が鈴の入ったボールを互いに投げ合い、得点を狙う対戦型競技である。
ボールの転がる音や選手同士の掛け声、足音や気配、床の振動、床に貼られたテープの下にある紐の感触等、視覚以外の全ての感覚を使って戦う。パラリンピック大会には1976年にトロント大会(カナダ)で正式種目となった。

一般社団法人日本ゴールボール協会
2017日本ゴールボール選手権大会結果