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第27回三井不動産全日本車いすテニスマスターズ~第1日目(予選)TOPの貫禄~

2017.12.09

12月8日(金)から千葉県柏市の吉田記念テニスセンターで「第27回三井不動産 全日本車いすテニスマスターズ」が開幕した。
本大会は男子・女子とも協会の選考基準を満たした日本のTOPレベルの選手、各8名が出場する(①ITFランキング20位以内、②JWTAランキング上位、③大会より推薦)。
(クァードは①ITFランキング10位以内、②JWTAランキング上位、③大会より推薦された計4名)。
大会には国枝慎吾選手(ITFランキング8位)、三木拓也選手(ITF10位)も出場予定で注目されたが、残念ながら怪我のため欠場となっている。
※選考基準となる順位は11月20日付けのランキングが選考基準

初日12月8日には公式練習と男子・女子予選ラウンドロビン(各2試合)、クァード1Rが行われた。
日本女子車いすテニスの不動の地位を築く上地結衣選手(ITF1位)は危なげない試合運びで1試合目、堂森佳奈子選手(JWTA5位)を6-0 6-0、予選2試合目、若手として力をつけてきている高室冴綺選手(ITF20位)を6-2 6-1で破りTOPとしての貫禄を見せた。
予選から白熱した戦いを見せたのは、若手注目選手同士の試合、田中愛美選手(ITF15位)と大谷桃子選手(JWTA2位)の試合。
大谷選手は昨年初めてマスターズに出場。今年で2回目の出場となる。昨年もこの二人の組み合わせの試合は予選で行われたが、この時は大谷選手が勝利している。

第1セットを大谷選手が6-4でとった後の第2セット。一方の選手が1ゲームとれば、相手も追い上げ次のゲームをとる、といったシーソーゲームが続く。このセットを落とすわけにはいかない田中選手は4-3とし、大谷選手を追い込んでいく。
このままの流れで進むかと思われた試合であったが、大谷選手は冷静にボールを見極め、緩急をつけて返し続ける。試合は4-4 5-5と双方譲らず進んだ。
どちらの選手がこのセットをとってもおかしくないような試合だったが、徐々に田中選手のボールを打ち返すときの声に気迫がこもってきていた。時折、自分に何かを言い聞かせるようにつぶやき、ショットが決まると、控えめだがこぶしをギュッと握り締める田中選手。ボルテージが上がってきた田中選手がこのセット7-5とし勝ち取った。
続く最終セット。前のセット同様シーソーゲームの連続。試合開始からゆうに2時間近く経過しているのだが、田中選手、大谷選手の球威は衰えていない。その精神力と集中力を維持し続けるプレーヤーの二人の姿に観客も惹きつけられる。
先に1ゲームを取った田中選手。気迫の声があがる田中選手とは対照的に大谷選手はあまり表情を崩さず試合を進める。さながらクールビューティーといったところだ。最終セットも田中選手、大谷選手は返し、返されで4-4。コートの端ぎりぎりまでボールを追う選手。
均衡をやぶり田中選手が5-4とした後は、その勢いのまま6-4とし勝利し、昨年の雪辱を果たした。