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障がいの壁なく、繰り広げられる熱き戦い!!!シッティングバレーボール日本選手権大会、開幕

2017.12.19

12月10日(日)、王子スポーツセンターでシッティングバレーボール日本選手権大会が行われた。今年は、男子16チーム、女子8チームの全24チームが参加した。

シッティングバレーボールはその名のとおり、座りながらバレーボールをするというものである。サーブ、ブロック、アタックなどで立ち上がったりして、臀部が床から離れてしまうと反則になってしまう。(レシーブの際、短時間であれば臀部が床から離れることは許される。)通常のバレーボールよりもネットが低く、コートも狭い。1980年からパラリンピックの正式競技となり、今では、健常者も気軽に楽しめるパラスポーツとして、普及率も向上してきている。
本大会は、9、10日の2日間行われ、1日目に、男子は4グループ(A,B,C,D)、女子は2グループ(Aw,Bw)に分かれて総当たり戦が行われた。その試合の結果を受け、2日目にリーグ戦が行われた。記者は今回、2日目のリーグ戦を取材した。記者は、前回大会優勝チームであり、日本代表としても活躍する加藤昌彦選手率いる、千葉パイレーツに注目した。

決勝リーグともあり、1回戦から白熱した戦いが繰り広げられた。千葉パイレーツは東京プラネッツと対戦。最初はリードを許すも、安定したプレーをみせ、2セットを先取し勝利した。
準決勝は、男女混合チームで日本代表の金木絵美選手が在籍している、KOBE JETSとの対戦。1セット目はなかなか流れを掴むことができず、18-25と惨敗。2セット目、途中リードを許される場面もあったが、客席からの熱い応援もあり、2回のデュースを制し、27-25で、試合を3セット目へともつれこんだ。3セット目、流れにのった千葉パイレーツがリードを保った状態で、15-11で勝利した。
いよいよ決勝戦。京都おたべーず太郎との対戦であった。始めから、取られてはとるの繰り返しで、ラリーも長く続いていた。1セット目から2回デュースにもつれこみ、会場も緊迫した様子であった。2回のデュースを制し、1セット目を獲得したのは、千葉パイレーツであった。2セット目、パイレーツがリードするも、負けじと追いつく京都おたべーず太郎。どちらが勝ってもおかしくはなかった。そしてまた、デュースにもつれこんだ。両チームの客席は、チームが点を取るごとに歓声をあげた。3回目のデュースとなり、みんな試合に釘付けであった。3回のデュースの末、2セット目を獲得したのは、千葉パイレーツであった。試合が終わり、選手やサポーターの人たちが肩を組み円になって、「パイレーツ!!」声をあげて喜んでいる場面がとても印象的であった。女子も去年に引き続き、東京プラネッツ女組黒が優勝を果たした。
今回、初めてシッティングバレーボールを観戦した。予想以上に健常者の出場が多く、チームによっては、男女混合であったり、様々な年代の人たちが混ざってプレーしていた。シッティングバレーボールは、どんな人たちでも一緒になって楽しむことができる、素晴らしいアダプテッドスポーツだと感じた。これからのシッティングバレーボールの普及に大きく期待したい。
(Text & Photo byスズキング)