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2018ジャパン パラアイスホッケーチャンピオンシップ最終日3位決定戦 日本VSチェコ~平昌パラリンピックに向けての課題~

2018.01.15

2018/1/7(日)~1/13(土)、2018ジャパン パラアイスホッケーチャンピオンシップが長野市若里多目的スポーツアリーナ「ビックハット」で開催された。
大会には日本(世界ランキング7位)、韓国(世界ランキング3位)、ノルウェー(世界ランキング4位)、チェコ(世界ランキング6位)の4カ国が参加。韓国とチェコは3月に開催される平昌パラリンピックの予選リーグで日本と対戦が決まっていることもあり、その戦いぶりが注目されていた。
1/8~行われた予選リーグ。日本は他参加国に残念ながら勝利することはできなかった。韓国戦にあたっては1ゴール奪ったものの9ゴールを許す結果となり、惨敗。結果予選4位で最終日1/13(土)の3位決定戦に臨むことになった。

一方で予選1位となったのは韓国。その韓国は実は日本より10年程遅れてパラアイスホッケー競技が本格化したという。オリンピック・パラリンピックの自国開催招致活動が、競技の強化にもつながったからだ。平昌での冬季大会開催が決まり、さらにその活動は加速したといわれる。予選結果もその韓国チームの強化された力を裏付けたかたちだろう。
最終日3位決定戦、日本VSチェコ。
平昌パラリンピック前、国内での最後の試合となるため、日本選手達を応援しようと多くの人たちが会場に駆けつけていた。応援の声も試合を盛り上げるが、大会では試合の合間にシーンに合った音楽が流れる。競技のルールや試合実況も行われているため、初めて観戦した人にも楽しんでもらえるものとなっていた。
日本チームは、先日の予選で惜しくも3-4で負けたチェコを相手にゲーム開始から積極的に攻めていくが、序盤で相手に得点を許してしまう。
その後DF32上原大祐選手が、パワープレーで果敢に攻めるもチェコの選手のガードに阻まれ、得点につながらず第1ピリオドを0-2で終えた。

続く第2ピリオドでは何とか1点を奪いたい日本チーム。シュートがなかなか決まらない。何度も惜しいプレーがあり、観客からも「あ~、おしい!」という声がリンクに響く。
パックの奪い合いで選手がリンクの壁に激突する熱いせめぎ合いは、試合の随所に見られ「氷上の格闘技」ともいわれるパラアイスホッケーならではの迫力に観客も息を飲む。
日本チーム選手の平均年齢は41歳を超えているが、そのようなことも微塵も感じさせないプレーだ。
決して動きが悪いわけではない日本チームは、その後もシュートを狙ったが、チェコのGKにゴールを阻まれ、第3ピリオドでも得点を奪うことは出来ず0-4で試合は終わった。
国内での最終試合となったこの大会。予選含め5試合全て敗れるというこの結果に平昌パラリンピックでの動向が気になるところだ。
しかし、ここからが日本チームの力の見せどころ。
若手選手の育成がなかなか思うように進まず、練習環境も決して恵まれていたといえない中、ソチ大会に出場できなかった悔しさをバネに平昌出場権を勝ち取った日本チーム。代表選手が所属する各地方チームの練習は、一般の人が使用しない深夜の時間帯にスケートリンクを借りて練習を積むといった状況でも選手達・支える人達はあきらめなかった。

日本チームは若手選手こそ少ないが、その分須藤 悟キャプテンをはじめとしたパラリンピックに複数回出場経験のあるベテラン選手が今も多く活躍する。三澤英司選手(今大会は怪我で出場見合わせ)や吉川 守選手は1998年長野大会から過去4回のパラリンピック出場経験がある。「パラリンピックという特別な環境下で試合をする雰囲気を知っているということは大きな強みとなる」と以前インタビューした際に、中北浩二監督も話してくれた。3月の平昌までどのような力の配分の持っていき方で選手達を導くかも中北監督は考えている。
必ずや今回の大会で得られたもの、足りなかった点を修正し、チーム一丸となって平昌大会に挑んでくれると思う。
バンクーバー大会銀メダル獲得から、出場できなかったソチ大会をはさんだ8年間を埋める平昌大会。経験に勝るものは無し。日本チームの活躍を期待している。

2018ジャパン パラアイスホッケーチャンピオンシップ
一般社団法人日本パラアイスホッケー協会HP