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「絶対王者と次なるヒーローたち」DUNLOP KOBE OPEN 2018

2018.05.01

2018年4月27日~30日に、三木総合防災公園ブルボンビーンズドーム(兵庫県)で、車いすテニスの「DUNLOP KOBE OPEN 2018」が開催された。この会場は、今大会一週間前に、大坂なおみ選手や奈良くるみ選手などが日本代表としてフェドカップを戦った場所だ。

女子シングルスは、準々決勝から日本と韓国のトップ選手の戦いとなった。日本人選手は、今大会シングルスで9連覇中の上地結衣を筆頭に、田中愛美、高室冴綺、大谷桃子、船水梓緒里など、ここ数年若手として海外遠征で力をつけてきた選手たちが名を連ねた。
上地は、リオデジャネイロパラリンピック出場の二條実穂と対戦。二條は前日に、同じくリオデジャネイロパラリンピック出場の堂森佳奈子との激闘を制して勝ち上がっている。しかしながら、四大大会を何度も制してきた上地は、全く二條を寄せ付けない。最後まで上地が主導権を握ったまま、セットカウント2-0で勝利した。

準々決勝2つ目は大谷と船水の日本人対決。大谷がゲームをコントロールするのに対し、船水が粘る展開が続いた。船水は、途中苦しそうな表情を見せ第1セットを落としてしまうが、徐々に自分のペースをつかむと第2セットを奪い返して勝負は第3セットへ。第3セットは再び大谷がペースを握り、セットカウント2-1で大谷が準決勝へと進んだ。

高室の相手は、世界ランキングで高室を上回る韓国のPARK,Ju-Youn。高室はパワーのあるショットが持ち味で、第1セットを6-2で奪う。しかし、第2セットからミスが増え、流れは徐々にPARKへと傾いていく。経験で勝るPARKがこの流れを逃すことなく、第2セットを6-2、第3セットを6-1と連続で奪い、準決勝へと進んだ。

準々決勝最後のカードは、田中愛美VS韓国のHWANG,Myung-Hee。世界ランキングこそ田中が上位に位置しているが、ベテランのHWANGもそう簡単にペースを譲らず、田中、HWANG共にゲームを奪い合う展開となった。最後まで緊張感の続いたこの戦いは、6-4、6-4の2-0で田中が制した。
男子シングルスは、今大会ノーシードのIM,Ho Won(韓国)が、第4シードの齋田悟司、第2シードの鈴木康平を撃破し、決勝へと進んだ。しかし、決勝では第1シードの眞田が力の差を示し、セットカウント2-1で、2013年以来の優勝を飾った。

女子は、上地がシングルスとダブルス全試合で1セットも奪われることなく完勝。シングルス10連覇、ダブルス4連覇を飾った。

5月14日からは、福岡でジャパンオープンが開催される。世界のトップ選手が集う大会で、日本選手たちがどこまで戦えるのか楽しみだ。また、日本代表として2020東京パラリンピック出場を虎視眈々と狙うライバルたちの戦いにも目が離せない。
■大会結果 各カテゴリー優勝者
〇国際車いすテニストーナメント
〈シングルス〉
男子メイン 眞田 卓(埼玉県)
男子セカンド 坂本 圭司(大阪府)
女子 上地 結衣(兵庫県)
クァード 菅野 浩二(東京都)
〈ダブルス〉
男子メイン 眞田 卓(埼玉県)、齋田 悟司(千葉県)
男子セカンド 加藤 和孝(宮城県)、中野 秀和(大阪府)
女子 上地 結衣(兵庫県)、田中 愛美(埼玉県)
クァード 諸石 光照(岐阜県)、菅野 浩二(東京都)

○国内車いすテニストーナメント
〈シングルス〉
男子B 坂口竜太郎(千葉県)
男子C 三谷 知由(大阪府)
〈ダブルス〉
男子B 小林 靖英(愛知県)、小田 凱人(愛知県)
男子C 川口 雄大(群馬県)、坂口竜太郎(千葉県)
〈ジュニア〉
優勝 大内山 匠(東京都)


大会HP