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「それぞれの目標に向かって」第34回飯塚国際車いすテニス大会 JAPAN OPEN

2018.05.21

1人目は、埼玉県の高室冴綺選手だ。若手ながらここ数年海外を転戦して力を伸ばし、世界ランキングをグッと上げてきている。

記者:高室さんの強みを教えてください。
高室選手
「私の強みはフォアハンドです。日本人はやはり体が小さいのでパワーショットが難しいのですが、私は、海外の選手にも通用するフォアハンドを持っていて、パワーのあるショットが強みです。」
記者:海外を転戦して、変化を感じることはありましたか?
高室選手
「それもやはりフォアハンドです。元々強みでしたがけど、回転をかけるようになったことで更に相手の取りづらい球になって、プレーの中で一番進化しているんじゃないかなと思います。」

記者:今大会の目標は?
「順位としての目標は、今回はングルスベスト4を狙っています。私はバックハンドが苦手で、相手がそこを狙ってくると思うので、苦手なところでどこまで戦えるかを今回は頑張っていきたいなと思っています。」

高室選手の初戦は、タイのシリマット・トライクエプ選手。高室選手は、第1セット序盤は硬さが見られ、思うようなショットが打てず自らを叱咤する場面もあったが、徐々に自分のペースをつかみ、6-2、6-0の2-0で初戦を突破した。高室選手のフォアハンドは勢いがよく、見ている方も気持ちが良い。
2人目は、千葉県の深澤美恵選手だ。深澤選手は、2004年アテネパラリンピック、2008年北京パラリンピックで日本代表として活躍。現在は、選手としての活動だけでなく、車いすテニスの普及にも力を入れている。ジャパンオープンには10年ぶりの参加で、シングルスでは、自己最高ベスト8の成績を残している。

記者:深澤選手の強みを教えてください。
深澤選手
「以前は走って粘ってという感じだったんですけど、今は年齢的なこともあり、コントロールを重視しています。ボールを左右に振ったり、相手のいないところに早い展開で打って、自分は動かず、相手を動かしてポイントを取ることを目標にしています。」

記者:今大会の目標を教えてください。
深澤選手
「コントロールというところで、相手をどれだけ動かして自分優位でゲームを進められるかを考えてプレーしたいなと思っています。また、国際試合ということでかなりランキングが高い選手も来ているので、一試合一試合頑張りたいなと思っています。」

深澤選手の初戦の相手は、こちらもベテランの深山選手。ジャパンオープンは久しぶりの参加となった深澤選手だが、大きな大会を何度も経験しているだけあって、試合前には笑顔も見られた。
ベテラン同士の戦いは、その日のショットの調子を確認するかのように、淡々とゲームが進んでいった。インタビューでは控えめに話をしていた深澤選手だが、ショット一つ一つの質、決定率が高く、6-1、6-1と深山選手に差をつけてストレートで勝利した。
高室選手、深澤選手共に2回戦で敗退してしまったが、持ち味を十分に発揮した試合を見ることができた。
シングルス男子では、決勝で国枝慎吾選手(千葉)を破ったゴードン・リード選手(イギリス)が優勝し、天皇杯を手にした。また、シングルス女子では、上地結衣選手(兵庫)が、決勝でサビーネ・エラーブロック選手(ドイツ)を破り、皇后杯を手にすると同時に、大会6連覇を飾った。
■大会結果 ※優勝者のみ
〇シングルス
男子 Gordon Reid(イギリス)
女子 上地 結衣(兵庫)
クァード David Wagner(アメリカ)
〇ダブルス
男子 Gordon Reid(イギリス)、Alfie Hewett(イギリス)
女子 上地 結衣(兵庫)、Giulia Capocci(イタリア)
クァード Dylan Alcott(オーストラリア)、Heath Davidson(オーストラリア)

大会公式HP
日本車いすテニス協会