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「サッカーの枠を超えた魅力」第五回レオピン杯Copa Amputee

2018.05.30

平成30年5月19日~20日に、大阪府の鶴見緑地公園で、「第五回レオピン杯Copa Amputee」が開催された。
アンプティサッカーは、クラッチと呼ばれる左右2本の杖を使ったサッカーで、国内では、フィールドプレーヤーは、下肢切断者もしくは下肢に障がいがある者、ゴールキーパーは、上肢切断者もしくは上肢に障がいのある者が担当すると定められている。

●基本的なルール
人数:1チームはゴールキーパーを含め7人
試合時間:試合は25分ハーフ(今大会は、決勝戦以外は20分ハーフ)
ピッチサイズ:国際基準 は60m × 40m
ゴール:少年用のサッカーゴールと同じサイズを使用
ボール:サッカーの5号ボールを使用
●特徴的なルール
・故意にクラッチでボールを操作した場合は、ハンドとなる
・オフサイドルールな適用しない
・ゴールキーパーはペナルティエリアから出てはならない
・タッチラインをボールが出た場合は、キックインでゲームが再開される
大会には、全部で6つのチームが参加した。そのうち3チームは、選手数の満たないチームを加えた合同チームとして参加している。

決勝戦は、関西セッチエストレーラス(以下、セッチ)vsFCアウボラーダ(以下、アウボラーダ)と、昨年の大会と全く同じ顔合わせとなった。
昨年度優勝のアウボラーダ優位の展開が予想される中、試合開始早々にセッチが先制。出鼻をくじかれたアウボラーダだが、前半途中から攻勢のスイッチが入る。アウボラーダはパスワークでセッチの守備を崩し、フリーでのシュートチャンスを何度もつくる。セッチは、ゴールキーパーがぎりぎりのところでセーブし、シンプルな守備を意識するよう全員で声をかけ合うが、なおもアウボラーダの攻撃は続いた。前半は、セッチがアウボラーダの攻撃を何とかしのぎ、1-0とセッチがリードしてハーフタイムを迎えた。

アウボラーダは、後半から日本代表でも活躍しているNo.10エンヒッキ選手がフォワードの位置に入る。後半が始まってもアウボラーダのペースは変わらず、後半3分にアウボラーダが同点に追いついた。同点後は、セッチにも再び攻撃のチャンスが訪れる。セッチは、前線に位置するNo.25川西選手にボールが入ると前を向いてチャンスメイク。川西選手はキープ力が高く、少々悪い体制でも積極的にシュートまでもっていく。気温が高まり、体力の限界が感じられてきた残り時間1分、アウボラーダのNo.14遠藤選手がゴール左隅にシュートをたたきこみ、2-1とアウボラーダが逆転。最後まで攻撃の手を休めなかったアウボラーダが、劇的な逆転勝利で大会2連覇を果たした。
アンプティサッカーは、2本の杖を使って振り子のようにボールを蹴るといったアクロバティックなプレーが魅力だが、空中でのキックのみならず、足と2本の杖を使った独特のステップワークや体を宙に浮かした状態での柔らかいトラップなど、通常のサッカーでは想像のできないプレーを随所で見ることができる。

ハーフタイムには、各チームの紹介とデフサッカーの選手たちによるデフサッカーの紹介が行われた。サッカーファミリーとして、障がい者サッカーの繋がりが広がりつつあることがうかがえる。
大会中に行われた体験会にはたくさんの子供たちが参加し、大会情報はSNSで随時発信された。アンプティサッカー関係者だけでなく、たくさんの人がアンプティサッカーを身近に感じることができたのではないだろうか。女子選手やキッズ年代の選手も増えてきており、今大会では、アンプティサッカーの魅力を様々な形で発見することができた。

今年の秋には、メキシコで「アンプティサッカーワールドカップメキシコ大会2018」が開催される予定だ。日本代表選手たちの活躍にも期待したい。
■大会結果
優 勝 FCアウボラーダ
準優勝 関西セッチエストレーラス
第3位 FC九州バイラオール

日本アンプティサッカー協会HP