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2020へ海外からも参戦! 〜2018ジャパンパラ陸上競技大会〜

2018.07.16

2018年7月7日・8日の2日間、群馬県前橋市の正田醤油スタジアム群馬で「2018ジャパンパラ陸上競技大会」が行われた。最も注目を集めていたマルクス・レーム(ドイツ/T64)が走り幅跳びで8m47の世界新記録を更新し、会場が大いに盛り上がった中、日本人選手たちも9月の日本選手権や10月のアジアパラ競技大会、2020年の東京パラリンピックに向けて熱い戦いを繰り広げた。

佐藤健(コロンビアスポーツウェアジャパン/T54/写真1枚目)の該当するクラスは、車いすの中で最も障害が軽く、国内外にハイレベルな選手がそろっている。今大会は、1500メートルでは3分19秒40で7人中最下位、800メートルでは1分45秒41で7人中4位だった。

メイン種目としている1500メートルのレース後、佐藤の表情は悔しさに満ちていた。「3分10秒を切ろうと思っていたんですけど、全く及ばなかったので・・・」。その要因は、苦手としているスタートで引き離されてしまったことだった。翌日のレースではその課題が修正され、安堵の表情だった。スタートで先頭に食らいつき、得意の後半で突き放す。今後はこのレースプランを確実にしていきたいと誓った。

ロードではフルマラソンも走る佐藤は、8月に北海道で行われるハーフマラソンにエントリーしている。基礎体力をつけるため、この夏はジムトレーニングで筋肉と体重を増やす予定。今後のパワーアップした走りに注目だ。
古畑篤郎(アルケア/T34/写真2枚目、3枚目)はロンドンパラリンピック日本代表として100メートルに出場、ジャパンパラでは過去3回優勝している。今大会でもその100メートルにおいて、16秒85をマーク。200メートルは30秒30、800メートルは2分1秒13で、3種目すべてで優勝した。自身のメイン種目である100メートルでは初めて16秒台を記録し、自己ベストとなった。

雨が心配された2日間だったが、大きな天気の崩れもなく、特に2日目は30度近くまで気温の上がった前橋。午後に行われた800メートルのレース後、古畑の顔からは大きな汗がしたたり落ち、息を切らしながらインタビューに答えてくれた。「800メートルは記録よりも気持ちよく走り切れるようにと思っていたので、最初からなるべく周りの雰囲気を見ながら走っていました」と振り返る古畑。今後のテーマは中距離にも対応できる持久力をつけることだ。

「まだまだ強化指定選手には遠いので、しっかり自分の力を高めて東京パラリンピックに出られるように頑張っていきたい」と、その目は2020年を見据えていた。


取材:久下真以子/PARAPHOTO