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「第14回全日本視覚障害者ボウリング選手権大会」レポート

2015.10.06

2015年10月3日(土)~4日(日)に、東京都新宿区にあるシチズンボウルにて「第14回全日本視覚障害者ボウリング選手権大会」が開催された。
この大会では2016年8月にポーランドにて開催される初の「IBSAシングルス世界選手権」の日本代表選手の選考会も兼ねており、選手としても大事な一戦となる。
全国そしてシンガポールから選手が集まり、46名で競技を競い合った。
今回チャレアスとして初めて視覚障がい者ボウリングの取材/観戦をしたが、まずそのレベルの高さに驚いた。
会場入り早々に、目の前でストライクが何本も繰り広げられる光景を目の当たりにする。
聞けば今年の5月に韓国ソウルで開催された視覚障がい者スポーツの世界大会、「ソウル2015IBSAワールドゲームズ」で日本は23個のメダルを獲得しているのだが、そのうちの金メダルを含む11個(金4、銀5、銅2)をボウリングで獲得しているとのこと。
日本は視覚障がい者ボウリングの中で強豪国なのである。

本大会のハイゲームのスコアを見てもそのレベルの高さが窺える。

B1クラスハイゲーム 【スコア171】 梅津 茂俊選手
B2クラスハイゲーム 【スコア216】 岩下 由美子選手
B3クラスハイゲーム 【スコア255】 三苫 典之選手

しかし、視覚障がい者ボウリングのすごいところはもっと別のところにある。
それは毎年、選手のレベルが上がり続けていることである。
実は今回B1クラスにて優勝した江村選手は第1回開催時の優勝者。
その後も優勝を重ね、10年以上の間、上位をキープし続けている。
スポーツにおいて良い状態を保ち続けることほど困難なことはない。
すなわち江村選手が現状に甘んじることなく、日々の努力を積み重ねている結果が表れているのだろう。
そんな選手が江村選手に限らず視覚障がい者ボウリングの世界には何人もいる。
お互いがお互いを高めあう環境があり、全体の競技レベルも高まっているといえる。
来年には世界選手権も控えており、今後の選手たちの活躍が楽しみである。
○大会結果
個人戦
B1クラス 優勝 江村 圭巳
B2クラス 優勝 岩下 由美子
B3クラス 優勝 森澤 亜希子

ダブルス戦
Ⅰ組 優勝 江村 圭巳、阿部 安浩
Ⅱ組 優勝 森 透、信太 紀子

個人総合戦
B1クラス 優勝 江村 圭巳
B2クラス 優勝 岩下 由美子
B3クラス 優勝 小林 和明

○クラス分けの説明
B1:視力0から光覚までの者でいかなる距離、方向からも手の形が見分けられない者
B2:手の形の認知可能から視力が2/60(0.03)までか、視野が5度まであるいはその両方
B3:視力が6/60(0.1)までか、視野が20度まで、あるいはその両方