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「ローポインターの活躍と大会の意義」第18回High8選手権大会

2019.01.27

2019年1月26日(土)、藤沢市秋葉台文化体育館にて、第18回High8選手権大会が行われた。昨年の会場である横浜ラポールから本年は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの競技開催地にもなっている藤沢市へ会場を変更しての開催。日本全国から12チームの参加となった。大会実行委員長 高橋俊一郎氏の大会挨拶、前回大会優勝チームであるNO EXCUSEの優勝杯返還により開会した。

本大会は、名前の由来でもある「8(エイト)」、『ローポインターの祭典』である。通常の車いすバスケットボールのルールは、コート上にいる選手5名の持ち点が、合計14点以内で編成されることがスタンダードである。しかし本大会は、その合計点が8点以内に収まらなければならない、というルールが敷かれている。トップレベルの「ローポインター」育成と強化という点から、今後の車いすバスケットボール界での活躍人材を生み出す、重要な大会だ。
大会には、一般企業からのボランティアも参加。一般社団法人関東車椅子バスケットボール連盟に2014年から支援を行っている JBCCホールディングス株式会社 の社員が、社内公募から年2回ほど大会のボランティア協力をしているとのこと。
「実際に会場に来てみると目の前に選手が通ったり、日本代表の選手も近くで見ることができ、迫力が違い、また来ようと思えます。」と、社内の口コミで今回初めて参加したという社員が話してくれた。ここ4、5年継続して活動していく中、徐々に輪が広がり、今では大会が関東以外で行われる際にも JBグループ の各拠点からボランティアが集まるという。
選手がより間近で見られる本大会、ゴール前ではタイヤの漕げる匂い。そして常用とは異なる、競技用車いすに乗った選手の「デカさ」と「高さ」。両チームとも日本代表選手を抱える「埼玉ライオンズ」と「伊丹スーパーフェニックス」の試合。アジアパラリンピック(ジャカルタ大会)で活躍を見せた清水千浪選手の声がコートに響き、ゲームコントロールしている姿が見られた。この「かっこよさ」は、テレビでもなくネットでもなく、現地に足を運び自分の肌で感じて選手のことを目で追うことにより、さらに体感・実感できる”現地観戦”の魅力である。またボランティアもしかり。
High8=ローポインターの祭典→迫力に欠ける?、そんな記者の固定概念を大きく覆してくれた本大会。コートを駆ける(実際にはこいでいる)スピード感、試合中のコートの隣では体験ブースがあり、子ども・大人が自由に体験。その横では選手が控え、一枚のコート上に完結。体育館に広がる選手たちの熱気を改めて感じ、現地に行くことの価値を再認識させられた大会であった。
正直、こんなにも面白さが詰まっている大会であるにもかかわらず観客がほとんどいないことに、非常に勿体無さを感じた。集客することが目的の大会ではないにせよ、今後は少しでも多くの方に魅力を知ってもらいたい。

大会結果はこちらから第18回 High8選手権大会HP