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「圧巻のスピードレース」第39回大分国際車いすマラソン大会

2019.11.19

2019年11月17日(日)に、大分県で「第39回大分国際車いすマラソン大会」が開催された。
日本を含む18か国からマラソン、ハーフマラソン合わせて213名の選手が出場した。今大会は、来年開催される東京パラリンピックに繋がる「2020マラソンワールドカップ」派遣選手選考の対象大会となっている。
男子の注目選手は、リオデジャネイロパラリンピック金メダリストのマルセル・フグ選手(スイス)と、既に東京パラリンピック日本代表に内定している鈴木朋樹選手だ。また今年は、21歳ながら世界ランキング2位の実力を持つダニエル・ロマンチュク選手(アメリカ)が初出場することとなり、混戦が予想された。しかし、トップ選手の中には、11月7日~15日までドバイで行われていた「2019世界パラ陸上競技選手権大会」に参加していた選手もいることから、疲労の蓄積がタイムに影響することが懸念された。

T34/T53/T54男子優勝マルセル・フグ選手(スイス)

マラソン男子の序盤は混戦になる場面も見られたが、レース中盤以降からマルセル・フグ、鈴木朋樹、ダニエル・ロマンチュクの3選手が抜けだす。ロマンチュク選手のスピードが上がらず、フグ選手と鈴木選手が抜けだすと、2選手が僅差でゴールのある大分市営陸上競技場に入った。前を走るフグ選手に鈴木選手が追いつくことができず、そのままフグ選手が1位でゴールし、8回目の優勝を手にした。レース後のインタビューで、フグ選手は勝因について「7回連続優勝した後におそらく自分の中でも自信がついたので、それが今回にも繋がっていると思います。」と語った。また、終盤の鈴木選手との一騎打ちについては、「鈴木朋樹選手と一緒にレースを作ることができて、トラックでも朋樹選手と一緒に走れることですごく自分の中でモチベーションが高まっていいレースになったと思います。」と勝負を振り返った。これに対し、鈴木選手も「途中ダニエルの調子が良くないのかなというシーンが多々あったので、マルセルと抜け出したときに2人でいってみようかとマルセルと話をして、短くローテーションしながらゴールまでいけました。マルセルと走ることができてすごく楽しかったです。」と話し、両選手が互いを称えあった。

インタビューにこたえるマニュエラ・シャー選手(スイス)

女子は、T34/T53/T54のクラスで、マニュエラ・シャー選手(スイス)が1:35:42で自身が持つ世界記録を更新。日本人では、喜納翼選手が自己ベストを更新し、1:35:50で2位に入った。
ハーフマラソンは、サミュエル・リゾ選手(オーストラリア)が僅差で渡辺習輔選手を振り切り優勝。T33/T52男子のクラスでは上与那原寛和が、女子では木山由加選手が優勝をした。

T33/T52女子優勝木山由加選手

■最終順位
〇マラソン
【T34/T53/T54男子】
第1位 マルセル・フグ(スイス) 1:22:51
第2位 鈴木 朋樹 1:22:55
第3位 ダニエル・ロマンチュク(アメリカ) 1:23:55
【T34/T53/T54女子】
第1位 マニュエラ・シャー(スイス) 1:35:42 ※世界新記録
第2位 喜納 翼 1:35:50
第3位 スザンナ・スカロニ(アメリカ) 1:36:26
【T33/T52男子】
第1位 上与那原 寛和 1:53:04
【T51男子】
第1位 ピーター・ドゥ・プレア(南アフリカ) 2:27:07
〇ハーフマラソン
【T34/T53/T54男子】
第1位 サミュエル・リゾ(オーストラリア) 0:46:35
第2位 渡辺 習輔 0:46:37
第3位 寒川 進 0:48:06
【T34/T53/T54女子】
第1位 見﨑 真未 1:15:37
第2位 イー・ユー・チェン・ジュデ(カナダ)゙ 1:15:48
第3位 山入端 依子 1:18:48
【T33/T52男子】
第1位 安野 祐平 1:16:59
【T33/T52女子】
第1位 木山 由加 1:17:49
【T51男子】
第1位 井上 聡 1:27:22


大会公式ホームページ

観客の声援にこたえる喜納翼選手