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「文部科学大臣杯争奪 第44回全国身体障害者アーチェリー選手権大会 フェニックス愛媛大会」レポート

2015.11.08

2015年11月8日(日)に愛媛県今治市にある桜井スポーツランドで「文部科学大臣杯争奪 第44回全国身体障害者アーチェリー選手権大会 フェニックス愛媛大会」が開催された。
日本における身体障害者アーチェリーの歴史は長く、この大会も今年で44回目を迎える。これまでたくさんのパラアスリート(パラリンピック選手を意味する)を排出してきたトップ選手が集まる全国規模の大会だ。
大会は、日本身体障害者アーチェリー連盟、愛媛県アーチェリー協会、愛媛県身体障害者スポーツ協会が共催で開催している。

愛媛県では2017年に全国障害者スポーツ大会が開催される。アーチェリー競技が今治市内で開催されることもあり、大会には今治市長と愛媛県イメージアップキャラクターのみきゃんも観戦に訪れた。
会場の桜井スポーツセンターは瀬戸内海沿いに面した場所にある。大会開始直後は小さな折りたたみ式テントであれば飛んでしまう程の風が吹いていた。しかし、常に風と戦っている選手たちにとってはこの程度は当たり前のことであり「微風」だと言う。

競技は使用する弓の種類により、リカーブ部門男女70m、コンパウンド部門男女50mに分かれ、さらに障害程度の最も重いコンパウンドW1部門の5部門で競われた。リカーブはオリンピックで使用される弓であり、コンパウンドは滑車が両端に付いて軽い力で引ける弓である。

全員がシューティングラインに揃うと本部から合図が鳴り、選手たちは矢を放ち始める。一回の試射は6射。静かな会場には「ビュ!!」という矢を放つ音と矢が的に刺さる音が響く。全員が全ての矢を放ち終わると再び合図がなり、得点の確認と矢取りを地元の学生ボランティアたちが行う。円滑な進行をサポートするボランティアスタッフの力も大会ではとても重要となる。
コンパウンド女子の部ではロンドンパラリンピック代表選手でもある地元愛媛出身の永野選手がコンパウンド女子で出場。永野選手は世界でも数少ない口で弓を引く選手だ。障がいにより左腕が使用できないため、右手で弓を持ち、矢を口でくわえて放つ。
永野選手は「手で引く弓とは調整方法が全然違う。」と語る。体のバランスや弓を放つ角度など彼女独自のスタイルで放たれる矢は見事にコントロールされている。

アーチェリーは選手寿命が長く、若手に負けじとベテラン勢もまだまだ活躍している。
アーチェリーを楽しむ仲間は、人生を共に楽しむ仲間になるかもしれない。
○大会結果
◎個人戦
リカーブ女子 70m
1位 河本かおる(山口県)
リカーブ男子 70m
1位 上山友裕(大阪府)
コンパウンド女子 50m
1位 永野美穂(愛媛県)
コンパウンド男子 50m
1位 栗原和幸(長崎県)
コンパウンド男子W1 50m
1位 岡崎 隆(東京都)

◎団体戦
リカーブ部門
1位 山口県(河本公成、河本かおる、細川貴範)
コンパウンド部門
1位 山口県(石田潤、山﨑敏満、山本利満)