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ゲームは10分のピリオド4回行います。第1ピリオドと第2ピリオドの間、第3ピリオドと第4ピリオドの間に、それぞれ2分のインタ-バルをおき、ハーフ・タイムは10分です。 1チーム5人の選手が、一般のバスケットボール競技と同じ高さのゴールにボールを投げ入れて、得点を競います。
第1ピリオドの開始時のみセンター・サークルで行われます。第2と、第3、第4ピリオド及び延長時限はセンター・ラインのアウトからのスロー・インでゲームが開始となります。
プレイヤーがボールをコントロールしている時のプッシュは、 連続して2回までです。3回以上プッシュするとトラヴェリングのヴァイオレイションで相手ボールのスロー・インとなります。
スリー・ポイント・ラインより内側からのショットによるゴールは2点、スリー・ポイント・ラインより外側からのショットによるゴールは3点、フリースローによるゴールは1点となります。
フリースローを側面から見た場合
※フリースローやスリー・ポイント・ ショットの場合は前輪(キャスター) がラインを越えてもよい
ショットしようとした相手の手をたたいたり、からだ或いは車いすを押した場合。
お互いの身体接触は避けなければならない。
相手側がショットしようと試みている時
フロントコートに進めたボールをバック コートに返してはならない。 もし違反が起こった場合は相手チームが最も 近いアウト・オブ・バウンズからスロー・インでゲームを再開する。
スロー・インやフリースローの時、審判からボールを渡された後、ショットするまでの間、相手に近接して防御されパスやドリブルなどができなかった場合。
ボールをコントロールしたら、そのチームは8秒以内にバックコートからフロントコートにボールを進めなければならない。そして、ボールをコントロールしてから24秒以内にショットしなければならない。
コート内でプレイできるプレイヤーの障害程度に応じた持ち点合計は、14.0点を超えてはなりません。中間的機能を有する場合には0.5点を加えます。
級別 | クラス1 | クラス2 | クラス3 | クラス4 |
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持ち点 | 1.0-1.5 | 2.0-2.5 | 3.0-3.5 | 4.0-4.5 |
車いすバスケットボールの選手には各々障害レベルの重い者の順から1.0-4.5の持ち点が定められており、試合中コート上の5人の持ち点の合計が14.0を超えてはなりません。 このクラス分けの目的は、障害の重い選手も軽い選手も等しく試合に出場するチャンスを与えるためです。仮にこのクラス分け制度がなかったとすると、障害の軽い選手だけでチームを組むことが可能となり、障害の重い選手の出場機会を奪ってしまうことになります。 クラス分けは車いす駆動、ドリブル、パス、ボールコントロール、シュート、リバウンドなどの動作はもとより、車いす座位における体幹のバランス能力とボールコントロール範囲に応じて分類されます。このように車いすバスケットボールでは、それぞれのチーム間の公平性も保っています。
1.0 | 腹筋・背筋の機能が無く座位バランスがとれない為、背もたれから離れたプレイはできません。体幹の保持やバランスを崩して元の位置に戻す時、上肢(手)を使います。脊髄損傷では第7胸髄損傷以上の選手で、基本的に体幹を回旋する事ができません。 |
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2.0 | 腹筋・背筋の機能がある程度残存している為、前傾姿勢がとれます。体幹を回旋する事ができる為、ボールを受けたりパスしたりする方向に体幹の上部を向けることができます。脊髄損傷では第10胸髄から第1腰髄損傷までの選手ですが、残存能力には個人差があります。 |
3.0 | 下肢にわずかな筋力の残存があり、足を閉じることができます。 骨盤固定が可能となるため深い前傾から手を使わずにすばやく上体を起こすことができます。第2腰髄から第4腰髄損傷の選手及び両大腿切断者で断端長が2分の1以下の選手です。 |
4.0 | 股関節の外転を使って、少なくとも片側への体幹の側屈運動ができます。 第5腰髄以下の選手及び両大腿切断で断端長が3分の2以上の選手、また片大腿切断で断端長が3分の2以下の選手です。 |
4.5 | 片大腿切断で断端長が3分の2以上の選手や、ごく軽度の下肢障害を持つ選手です。どんな状況であっても両側への体幹の側屈運動が可能です。 |
0.5ポイントはそれぞれのクラスで上位の運動機能を有する選手に対しプラスされます。 いずれのクラスでも残存能力には個人差があり、また不全麻痺等のプレイヤーも含まれる為、一概に損傷部位で持ち点を決定するのではなく、車いすバスケットボールの基本的なプレイの能力が判定の主たるポイントとなります。